めばるin関門 関門海峡でのメバリング エギング 山口県下関市周辺でのメバル釣行記
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めばるin関門 関門海峡でのメバリング エギング 山口県下関市周辺でのメバル釣行記

2005年 6月24日22:00〜25日14:00
■ 夢砕け散る ■

今週末はモンスターをゲットしてキロアップ連発!
核爆釣だぁーっ!
夢は大きいほうが楽しい。(^^)

そしてメンバーは、
そうせきさん、KEIさん、CHANさん
アーンド
ダイちゃん!

アオリイカの逆噴射の禁断症状が出ている面々だ。

24日 21:50

そうせきさん、KEIさん、しん吉の3人は
待合わせ場所となった駐車場へ集結。
爆釣を信じてみんな笑顔で出撃態勢を整える。
アオリイカで一杯になる予定の大き目のクーラーは
オールナイトに備えて買い込んだ飲食物で埋まっている。
その重さが帰りにはもっと重くなって…
あぁ〜どうしよう。
クーラーに収まりきらなくなったら…
そんな馬鹿げた事を思いながら顔が緩む。

24日 22:10

少し遅れて到着予定のCAHNさん
明日の朝合流予定のダイちゃん
彼らよりも一足先にポイントへ潜入。
先行者はエギンガーが1名のみ。
当然ながらここでは一番であろうポイントに釣座を構えている。
少し気になっていた餌師は3名いたが入替りで納竿していった。
状況を聞くと抱いては来たものの取込には至らなかったようだ。

さぁてこれで今夜はほぼ貸し切り状態決定!
3人とも思い思いの場所へ散らばりキャスト開始。
関門の激流は満潮へ向けてまだまだ勢いを増している。
そこで最初に狙ったのは緩めの反転流が流れ込むシャローポイント。
中層を意識して横ジャーク中心のアクションで誘ってみる。
時折りカンナに引っ掛かってくるアマモに
おっしゃ、こりゃぁイケるぜ!
と期待は膨らみ暗闇の中を慎重に探り続ける。
が…
次はキャストポイントを少し遠目に変えてブレイクラインを探る。
最初のフォールから掛け上がりまで2段シャクリを数セット。
そこからはジャーク&ステイ&フォール…
それでも…

そうこうしているうちにCHANさんが遅れて到着。
先行のアドバンテージの無いまま4人でのエギングスタート。
結局何の反応も無いまま最初のポイントに見切りをつけて
意を決して激流ポイントへ移動開始。

暗闇の中をゴーゴー音を立てて流れる関門の激流。

これでも海かよ!

初めてその激流を目の当たりにする人は間違いなく言葉を失う勢いだ。
場所にもよるがその勢いは本当に想像を絶するものがある。

その激流へ向けてエギ王Q3.5号に糸オモリを巻いた激流仕様を投じる。
沖へ向けてではなく潮上へ向けてのフルキャストだ。
そしてフォールのカウントダウン。
1,2,3・・・
あっという間に正面へ、そして潮下沖合いへ…
その流れの中での着底…

かぁ〜っ!

絶対ムリ!

リールのベールを起こしフリーの状態でも
激流に飲まれたエギはティップを少し曲げながら
スプールに巻かれたラインを引きずり出していく。
放って置けばスプールのラインはどこまでも出てしまう。
頃合を見計らってベールを戻すとさらにティップを曲げ
潮下の沖目へと流れていったエギは潮下の岸へ向け移動を始める。
そしてシャクる。
シンカーチューンしたエギ+潮の抵抗でかなり重い。

こんな流れの中にアオリイカは居るのかよぉ〜っ!?

そんな思いで数回のシャクリだけでエギを流れに逆らい回収する。
それでもまたエギを激流に向けてブチ込む。
何かを探るように…
そしてしばらくシャクリ続けているとある変化に気付く。
ボトムを感じるのだ。
激流はキャスト位置の右から左の沖合いに向けて流れている。
だが足元付近のボトムは少し潮が緩んでいたのだ。
カンナに藻が掛かって回収される。
ここだ!
そう思った矢先に左側でキャストしていたそうせきさんが叫ぶ!

『きましたぁ〜っ!』

ロッドを置き急いで駆け寄ると大きくロッドを曲げている。
表層の流れはここも激しくその影響も受けて
なかなか引き寄せる事が出来ない。
唸り声を上げながら耐えるそうせきさん。
緊張の張り詰める中で姿を現さない獲物の出現を待つ事数分。

ザァーッ、ザザザザァーッ!

ようやく浮上して海面を切るが激流に揉まれ
大きな水しぶきをあげて獲物の正体が見て取れない。
そうせきさんのギャフを手にして息を殺す。

ザザザッ、ザァーーーッ!

徐々に近寄りいよいよ緊張のギャフ打ち。
激流のおかげで獲物は水しぶきをあげながらも安定している。

せぇ〜のぉ〜

ブスッ!

激流の中から姿を現したのは800gの紋甲イカだった。
激流の下にイカは居る。
それが証明されもう一度気合を入れ直す。
そして何度も何度も激流の中へキャストを繰り返すのだが…

満潮の時刻を過ぎてもまだ止む気配の無い激流。
KEIさんと次の潮流反転時刻を確認しその前後に
訪れるであろう時合に期待をして時間が来るのを待つ。

しばらくしてCHANさんに待望のアオリイカがヒット!。
いよいよ時合いの到来か。
CHANさんの一杯でみんな息を吹き返しシャクリに力が入る。
その後CHANさんが一杯を追加するが徐々に東流れがその強さを増し始めた。

あぁ〜時合いは過ぎてしまったかぁ〜

ロッドを置き夜空の月を眺めながらコンビニのおにぎりをパクつく。
釣果の無いのは残念だがこのひと時もまた楽しい。
そしてフローティングベストを枕にして横になる。
目を閉じてゴーゴーと流れる激流の音に聞き入っていると
遠くでみんなのざわめく声が耳に入る。

!?

KEIさんにヒットしたようだ。
急いで起き上がり小走りで駆け寄ると
KEIさんのロッドは弓なりに曲がり固めのセッティングと思われる
ドラグは止まる事無くジジジジジッと鳴り続けている。

『こ、これは2キロ、3キロなんてもんじゃないです〜(汗)』

KEIさんは両手でロッドを支え必死に耐えている。
そして少しずつ寄せるのだが

ジジジッジィーーーーーッ!

もの凄いファイトを見せつける。
何者じゃぁ?
時には横に走り
時には真下へ激しい突っ込み。
その勢いはロッドが折れてしまうんじゃないかと思わせる程だ。

アオリイカ?

その正体を楽しみにKEIさんとのファイトが続く。
ようやく疲れてきたのかKEIさんの巻取りが勝り始めた。
みんなの目は浮上してくる獲物を捕らえようと海面へと釘付けだ。

もうそろそろか…
するとまたジジジジジッとドラグが鳴る。
ふぅーっ…
見てるほうも知らず知らずに力が入っている。

そしてようやく海中に薄っすらと影が…

茶色い?

アオリイカ?

徐々に影がハッキリとしてくる…

その正体は…

あっちゃ〜っ!

この時期昼夜ポイントを問わず回遊を目にする事が出来るヤツ。
みんなからは大きなやっかい者と敬遠されているヤツ。

エイでしたぁ〜っ!


(翌日撮影したエイ。画像にマウスを乗せると拡大します。)



しかもスレ掛かり。
タモ入れをしようとしたところそのエイは
最後の力を振り絞って反撃を開始。
その一撃でエギとともに海中へと姿を消して行った。

5キロのアオリイカは夢と散った…

その後は朝マズメに向けてのキャストが続く。
しかし誰の竿も曲がる事無く徐々に夜が明ける。
日の出前にもう一度シャローポイントへ移動してみるが
ド干のポイントは見るからに釣れそうにない。
でもとりあえず数キャストしてみる。
そして納得。

ここやぁ〜めた。

集中出来ないままうろうろしながらキャストをしていると
KEIさんがようやく本命のアオリイカをゲット!
うぅ〜ヤラレタァ〜
暫くしてふとKEIさんの方へ目を向けるとロッドがグイグイと
イカの逆噴射を受け止めている姿が目に入る。
なぬ〜っ、連発かよぉ〜
今度は本命ではないがこちらも良型の紋甲イカだった。
いいなぁ〜
そこへ広島からダイコロさんが到着。
意気揚々で元気一杯のダイコロさんに刺激され
こちらのテンションも再びアップ!





『さぁ〜釣るよ釣るよ〜っ!』

「おっしゃ負けてなるものか」

オレンジ色に染まった朝日が眩しい中で無言のキャストが続く。

『きたぁ〜っ!』

均衡を破ったのはダイコロさんだった。
サイズは小さいがみんなをさらに刺激する一杯だ。





『居るよ居るよぉ〜っ!』

『時合い、時合い』

その言葉を裏付けるように続けてKEIさんにヒット!
だがこれも小さ目の同サイズ。

『釣れるけど子供のアオリじゃねぇ』

「おっしゃ!大人のアオリを釣っちゃる」

そして時合いをむかえて流れの緩くなっているポイントへキャスト。

大人のアオリ…
大人のアオリ…
大人のアオリ…

と心の中で呟きながら力を込めてシャクる!
これでもかっ!とシャクる。
そしてラインスラッグを程よく取り
張らず緩めずでフォール。
全ての神経をラインに集中させながら着底を待つ。

すると…

走った!

張らず緩めずのラインが沖に向け
スーッと走る。
緊張が全身を駆け抜ける。

1・2・3

アワセのタイミングを計ると共に心拍数も上昇。
そして…

せ〜の〜で

おりゃぁ〜っ!!

これまでの思いを込めてアワセを入れる。

ドスッ!

おっしゃ〜っ!!


「お・と・な・の・ア・オ・リ・じゃぁ〜っ!」


アオリイカが乗ったの確認すると同時に思わず大声で叫ぶ。
脈拍も血圧も急上昇を始め
アドレナリンは一気に大爆発!
そして逆噴射に酔いしれて興奮した口がまた開く

「これこそおとなのアオリじゃぁ〜っ!」

これまでの疲れが一気に吹き飛ぶ快心の一撃!
緩いとはいえ関門の流れに乗り勢いを増した逆噴射を
存分に官能しながら足元へと寄せてくる。
興奮状態の続く中ギャフを手にして浮上してきた
アオリイカに目をやると…

その姿は…

お・と・な・の・アオリイカ?





ギャフを使う事無く抜き上げる事の出来たサイズだが
久し振りに満足のいく快心の一杯だった。





それから間もなくダイコロさんがまたも吠える。
そしてゲットしたキロアップのモン吉に大はしゃぎ。
しかし時合いもあっという間に終了。

ジリジリと照り付ける日差しが徐々に体力を奪い睡魔が襲う。
その睡魔に負けみんながロッドを置き横になったり
放心状態でボーッとするのを繰り返す中
CHANさんだけは次の時合いを待ってキャストを続けていた。
感心する集中力だ。
そしてその甲斐あってその時はやって来た。
キャストを続けていたCHANさんは潮の変化を逃す事無く
さらに気合を入れ直したに違いない。
みんなが暑さにうなだれている中でアオリイカを連発した。
いやぁ〜お見事!





そして太陽が西に傾き始めた頃
オールナイトの4人組みは納竿。
しん吉はほぼギブアップ状態だった。
ダイコロさんは次の時合いを待って続投。

アオリイカで一杯になり重くなるはずのクーラーは
食料も尽き体力を消耗し疲れ切った体に優しい軽さだった。

もうこのポイントは終わったのか…

そして今回も、夢砕け散る…







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