2005年12月 3日 | |
■ クラッシュ(大当たり!) ■ AM5:50セットした目覚ましが鳴り響く。 春アオリの頃に活躍した体内時計は 近頃では寒さのせいか機能する事はない。 来週から期末試験が始まるという長男は 勉強しながらその場で寝込んでいた。 そんな長男を叩き起こして車を北へ走らせる。 車中で日の出を迎えて到着したポイントには 先客のエギンガーが3人。 遅かったかぁ〜 2週続けて釣果のあったポイントへ今日はキロアップ狙い! だったのだがちょっと出鼻を挫かれた。 これが最悪の一日となる始まりだった。 お気に入りのポイントを諦めて少し手前の漁港へ移動。 だぁ〜れもいない波止。 スミ跡も古いものがちらほら。 それでも少しの期待を胸にタックルの準備に取り掛かる。 あっ! 忘れた… 日中エギングでの必須アイテムである偏光グラスを忘れたのである。 こんな大ボケをかますとはこれも前兆だったのか… あぁ〜あ… 強烈な風が背中から吹き付ける波止に立ちキャスト開始。 しかし足元に吹き込む風は無くそこそこ釣りやすい。 普段なら… だが朝日の中での裸眼ではやはりラインが見え辛い。 ふぅーっ… それでも目を凝らしながらラインを追いかけてアタリを待つ。 それから数キャスト目ラインテンションで着底を確認しながら ジャークを繰り返しているとティップからスッとテンションが抜けた? はぁ!? テンションの抜けたラインの先からエギが消えているのは直ぐに分かった。 なんで!? ラインを回収してみるとリーダーが斜め方向から鋭利な刃物で 切りつけられたかのようにスパッと切断されていた。 お気に入りのエスツー3.5Dをロストしてかなりのダメージだ。 今になって思えばこれも悪夢の前兆だったのか… 少しヤル気も失せてキャストを続けながらボーッとしていると 一台の車が視界の中を通り過ぎる。 あっ! その車はさっきのエギンガー3人衆が乗った車だった。 しめた! 「おぉ〜い!移動するぞー」 直ぐに長男を呼び戻してお気に入りのポイントへと車を走らせる。 ここを諦めて移動していった3人に釣果は無かったようだが 絶対に釣れる! 目標はキロアップ! お気に入りのポイントでのファーストキャストは かなりテンションも上がりご機嫌だった。 狙いはボトム。 アクションは小刻みなジャーク。 前々回750gが抱いて来た時を思い出しながら ラインを見つめるのだが… キャストポイントを一点に絞る親父をよそに 長男はランガンでシャローを含め叩いている。 その結果3ヒット1キープだった。 一点集中の親父はノーバイトで1ロスト。 もう少し粘れば出そうな予感もしたのだが 吹き止まない風にも嫌気がさして風裏を求めて移動する事に。 そして最悪の事態へむけて車は動き始めたのだった。 外は強い北風が吹き荒れて寒く感じたが 車の中は青空からの陽射しでかなり暖かい。 あんぱんをかじりながら走る山陰のバイパス。 交通量の少ない道路。 釣れていない事を除けば絶好のドライブだ。 いや、釣れていない事を忘れてしまうほど気持ちいい。 あんぱんでお腹も少し膨れ 少し開けた窓から流れ込む冷たい外気が心地良い。 さぁ次のポイントで頑張るぞ! そしてバイパスから峠道へと車を走らせる。 とその時… 油断があった… ほんの少し… それは緩い右カーブ 気付いた時にはガードレールが迫っていた。 ハンドルを切ったのか… ブレーキを踏んだのか… 思い出せない。 ガシャーーーン! 激しい衝撃に襲われる。 ガガガガガッ! 自分で車を止めたのか? 勝手に車が止まったのか? 気が付くと メーターの警告灯は一斉に点灯し 警報ブザー?が鳴っている。 や・ら・か・し・た・! 直ぐにエンジンを切る。 助手席の長男は? どうやら無事だ。 食べかけのパンやコンソールの小物が散乱する車内。 頭の中には見るも無残な愛車の姿が思い描かれる。 そしてスーッと血の気が引く。 恐る恐る車から降りてみるとめくれたホイールのリムから エアーが勢い良くシューッと音を立てて漏れていた。 割れたバンパーは草を噛み脱落しかかっている。 だがボディーへの直接の損傷は見受けられない。 ガードレールに激突したものとばかり思っていたが その手前に広がる草の中に隠れていた縁石?か何かに バンパーと左前輪が衝突しただけのようだ。 少しホッとする。 長男に手伝ってもらいながら完全にエアーの抜けた 左前輪をスペアタイヤに交換。 この時点ではまだ釣行を続ける気だった。 そしてホッとしたのもつかの間。 エンジンをかけ車を発進させると… ガリガリ ゴキゴキ ガガガガ 何ともイヤな音が耳に飛び込んで来た。 直ぐに車を止めてよく確認すると 足回りが完全に逝っている。 見事なまでに開いたトーアウト。 マイナスを思わせるキャスター角。 そしてハの字をかいたキャンバー。 愕然とした… 動くには動くが下関までの自走は不可能だ。 結局知り合いに電話をして積載で運んでもらう事にした。 到着を待つ間に車を良く観察してみると 衝撃の強さが徐々に見えてきた。 タイヤに突き上げられて歪んだ左前フェンダー。 そして取り付けが歪んだのかボディーが歪んだのか 開けるとガクンと少し下がる助手席ドア。 ストラット自体もその取り付けも歪んでいるに違いない。 下手すればフレーム全体も。 流行の衝撃吸収ボディーは衝撃を吸収した分 どこかに歪が出るのは避けられない。 景気の悪いサラリーマンのボーナスでは焼け石に水 となりそうな修理の見積書が届く日が怖い。 去年の○停に続き今年の師走も徒歩通勤だ。 だがそんな暗い雰囲気を吹き飛ばすべく 今日の大当たり!?にゲンを担いで リーマンの人生をも変える 『大当たり!』 を夢見て年末ジャンボ宝くじを買った。 当たりそうな… よ・か・ん・♪ (^o^)V |
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