2006年 1月 8日 22:00〜26:30 | |
■ 氷点下の北部 ■ 今夜は甥っ子のF君と長男の3人での出撃だ。 昨年末にメバルデビューを果たしたF君に メバルの爆釣を味わってもらおうと選んだのは県北部。 下関から長門を目指して車を走らせ豊田湖を過ぎた辺りから 何か外の気配に異変を感じる。 道路沿いの民家も少なく街灯も殆んど無い道なのに 車の窓の外に妙な明るさが… ゲェ−ッ! 気付くと辺り一面銀世界。 見渡す限りの景色が雪に覆われていた。 ついさっきまでは積雪なんて想像もしていなかった。 想定外の出来事だ。 そして徐々に路面はアイスバーン状態へと変化して行く。 そこで… これから免許を取るF君と長男の為に アイスバーンとは何ぞやを体感してもらうべく すこし強めにブレーキを踏んでみる。 ザザザーーーーッ (これが凍結路面じゃ!) (^o^)/ だがさらに状況は悪化し北部を目指した事を後悔したり… 意識せずともスリップしたり…(汗) 途中目に付いた道路脇に立つ気温計の表示は… −4℃ ひ、ひ、ひょうてんか! 車内の雰囲気は一瞬凍りついた。 そして用心しながら最後の峠を通り過ぎると それまでが嘘のように雪景色は消えていった。 ふぅーっ 長門市街を通過して以前デイメバで釣果の有ったポイントへ。 デイゲームで釣れたから夜はもっと… と爆釣を期待してのポイント選びだったが日が悪かった。 ちょー寒い!(>_<) これがメバリングじゃぁ〜! と甥っ子にいい所を見せようとキャストを繰返すが まるっきりノーバイト。 決して強くはない風だが肌に突き刺さる寒さ。 その体感温度は明らかに氷点下。 集中力は続かない。 ハァ〜 次は何所へ行こう? そんな事を考えながらバイトの無い表層から レンジをボトムに切替えてボーッとしていると ガクッ! おりゃ! おりゃぁ〜っ! しかし根掛かりでジグヘッドをロスト。 クソッ! 寒さでかじかんだ手の動きは鈍く 次のジグヘッドを結ぶのにもたついていると 少し離れてキャストしていた長男が何かを ブラブラさせながら戻って来た。 おぉーーーっ! イカやんけ! 「スレかぁ〜」 『うんにゃ。アタリが有ったから合わせた。』 と長男は言うのだが… そしてF君も呼び寄せて イカを求めて3人並んで キャスト!キャスト!キャスト! 長男の一杯に人間3人がバイトしたのだった。 しかしその後もノーバイトのまま第一のポイントを撤収。 とにかくF君にメバルを釣らせようと 漁港を数ヶ所回ってみるが リリースサイズのポイメバが しん吉:3尾 長男:1尾 F君:0尾 こりゃぁ〜いかんとさらに数ヶ所叩いて たどり着いた小さな波止。 その外側でようやくF君もメバルをヒット。 だけどやっぱりポイメバ。 暫らくして背に向けていた小さな港内で バシャッ! ボゴッ! とライズが数回聞こえる。 メバル? ??? その音からするとデカイ! 「F君今の聞こえた?」 「あの辺り届くか?」 「キャストしてみてん。」 「しん吉はあっちからキャストしてみる」 そう言って立ち位置を変えるため歩き出した。 さぁここらでキャストしてみるか。 とロッドを構えた途端 バシャバシャバシャーッ とF君の方から魚の暴れる音が聞こえてきた。 「釣れたか〜?」 そして今歩いてきた所をダッシュで駆け戻る。 「抜けるか〜?」 『うん♪』 そして抜き上げた先にヒットしていたのは 小型のシーバスだった。 その後港内でライズは聞こえなくなったが キャストを続けていると海中に無数のベイトの群れが 海面を黒くする勢いで回遊している。 さっきのシーバスはこのベイトを追っていたのか? メバルの群れも入ってこないかなぁ〜 しかしメバルの気配は感じられずポイント移動。 少し西に走ったアオリポイントへ向かった。 そのポイントには餌師が2名。 赤い電気ウキが2つ並んで浮いていた。 そこの常夜灯に照らされた澄みきった海は 海底までハッキリ見える。 そして魚影は無い。 とても釣れそうな雰囲気ではない。 が… それでも僅かな可能性に賭けて 藻の周りや海底の岩陰にワームを通してみる。 でもやっぱり… 未だにメバルのキープはゼロ。 既に日付は変っている。 このままじゃ帰れんなぁ〜 さぁ次は何所へ行くかなぁ〜 東へ戻るか? 南下するか? 東へ戻ると帰りはまた雪道。 南下すると雪の心配は無いが遠回り。 う〜ん 結局少し東へ戻った漁港へ向け車を走らせる。 湾奥に位置するその漁港は さっきとは打って変わって透明度が悪い。 だが数キャストしてみると 白く濁った様に透明度が悪い海中を ワームを追尾する魚影が確認出来る。 おっ!なんかおるぞー キャストを繰り返し足元まで追ってきた その魚影を良く見てみると… ガ〜ン フグやんけ〜 こりゃいかんと言う事で さっきシーバスが釣れたポイントへ戻ってみる。 すると… 港内の海面からまるで温泉のように湯気が上がっている。 大袈裟ではなくかなりの勢いで。 相当気温も下がってきているようだ。 さらに… 波止の先端に立ってみると 薄暗い海のあちらこちらから… バシャッ! ボゴッ! バシャッ! 辺り一面からライズが聞こえて来る。 ドクッ ドクッ ドクッ 心拍数が上がり始める。 メバル? いや… シーバス? バシャッ! ゴボッ! ドクッ ドクッ 心拍数を上げながら耳を澄ませて様子を窺う。 こりゃぁ〜凄い。 直ぐにF君と長男を呼び寄せて… まずは湯気を見せる(笑) 「な、凄いやろ〜」 『 ・・・うん 』 そしてライズを聞かせる。 「な、凄いやろ〜」 ビシュッ! ビシュッ! 速攻でライズ目掛けてキャスト開始。 コブラ1.0g+スクリューテール ガンガンバイトしてくるがなかなかフッキングしない。 そしてここからF君の爆釣が始まった。 しん吉親子が2人で1匹掛ける間に F君は1人で2〜3匹掛けている。 F君は昨年の暮れにメバルはデビューしたばかりだが 普段は野池のバスを釣り歩いている。 そのセンスが今まさに発揮されている。 スゲェ〜ッ! 今夜は「スゲェ〜!」の連続だ。 完全に釣り負けている。(*_*) そうこうしていると今度はF君がアジを掛けた。 アジ!? そう言えば… 直ぐにスクリューテールのカラーをチェンジしてみる。 ホワイトからグリーンへ。 すると… アジ連発〜! 以前、関門で一緒に釣った事のある偽者漁師さんが言った 『アジは緑』 それを一度試してみたかったが 今夜は正にそのパターン。 グリーンのしん吉にだけアジが連発! たまたまかもしれないけど… これもスゲェ〜! でも結局本命のメバルを楽しむ事無く 思わぬ外道の爆釣でとりあえずみんな満足。 時間も時間だしこのへんで勘弁してやるかぁ〜 と言う事でようやく納竿。 獲物は大家族のF君家のおみやげとなった。 次こそはメバルだな。 |
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