2006年 3月11日 | |
■ ケミカル ボーラー ■ 今夜はTEPOさんの呼びかけで半年振りのティヌ! 早めに夕食を済ませTEPO船長の操る大和に乗り込み 待合わせ場所のヘアーサロンモチヅキへと向かう。 ちょくちょくめば関の待合わせ場所にもなる このヘアーサロンだがそれは表向きの看板だと思う。 実はその片隅に有るフィッシング工房の隠れ蓑と見ている。 そしていつものように店の前に車を停めて 店のドアを開けようとすると 一斉に店の灯かりが消えた。 はて? これは何かの罠かそれともいやがらせ(汗) 恐る恐る暗い店内に足を踏み入れると mocciさんのお父さんが姿を現した。 ちょっとドッキリ(^^; 『買い物に出掛けてるよ』 ありゃま… TEPO船長との連絡が上手く取れていなかったようだ。 そこへTEPO船長の友達が九州からプチ遠征でやってきた。 『DEEP BLUE IMPACT』のJIG番長さんと子連れ狼さんだ。 お互いにみんな初対面&みんな見かけによらず照れ屋。 そしてこれまた照れ屋のTEPO船長がしん吉の事を 照れ隠しに「絵馬」と丁寧に紹介してくれた。 更に照れ屋のしん吉は精一杯のかすれた声で 「しん吉」ですと挨拶したつもりだったのだが もっと照れ屋の子連れ狼さんには届かなかったのか(^^; mocciさんがアジトに戻るまで JIG番長さんと子連れ狼さんの楽しい話に夢中になる。 その話を聞いていると徐々に… ショアジギ やってみたくなった。 響灘でもタチウオの良型が釣れるらしい。 釣りたい&食べたい 銀色に輝く綺麗なタチウオ。 そんな話で盛り上がっているところへ mocciさんがようやく帰って来た。 さぁ出発だ! 目指したのは去年通ったティヌポイント。 乗っ込みのティヌは居るのだろうか? そこは潮が高いと入れないポイント。 まだ早過ぎるかなぁ~と心配しながら覗き込むと 思った以上に潮が下げている。 最初の時合を逃したか? 早速ポイントに降り立ちキャスト開始。 しん吉のルアーは昨年ここで実績のある megabassのLive-X SMOLT 息を殺しながら緊張のキャスト&リトリーブ ![]() しかし… 誰にも反応が無い。 そしてモチベーションが上がらない。 結果あっちうろうろこっちうろうろで 緩慢なキャストを繰り返す。 ここには乗っ込みのティヌは居ないのか? さらに足場を変えてキャスト続行。 ボヤーッと遠くを眺めていると 少し先の左の岸際の一部が ザワザワと少し波立っているのが 工場の灯かりで確認出来る。 その時はただそれだけだった。 流石のmocciさんも今夜は苦戦している。 TEPOさんもリグを交換しながら探るが 未だに反応は無いようだ。 なんかヤバイ雰囲気だ~ みんなから少し離れて起死回生の一尾を狙う。 だがあきまへん… 集中力は続かず 気持ちはうわの空 あぁ~あ 今夜もジョイフルで反省会が楽しみだ。 どんな男のロマンが待っているかと 暗闇で想像しながら独りニヤけている。 すると… 確かに聞こえて来る。 ボシャ! バシャ! ボゴッ! バシャバシャ! さらに聞き耳を立てる ボゴッ! 間違いない。 何かがライズしている。 ドクッ・ドクッ・ドクッ 心拍数が僅かに上がる。 さらにその方角を確かめるべく 目を閉じて耳に全神経を集中。 ボゴッ! うん、あの辺からだ。 それはさっき水面がザワザワしている付近だった。 直ぐに少し離れてキャストしていたmocciさんに 出来るだけ小さな声で呼びかける。 「mocciさ~ん ちょっと~」 そんなに小さな声を出さなくても ライズが消える訳ではなかったが 貧乏性なものでつい・・・ そして近付いて来たmocciさんに状況を説明。 「ねっ、聞こえるやろ」 『うん、行ってみようか』 待ってましたその言葉。 実は独りで行くのがちょっと… 道連れはたくましい人がいい(^^) そしてライズが聞こえるポイントに到着してみると ザワザワと波立っていたのは工場からの排水溝の様だった。 臭う(*_*) 何とも言えない臭い。 だが目の前では無数のライズが… 早速SMOLTをキャストしてみると ガツガツ、ゴツゴツ バイト?が引っ切り無しに伝わってくる。 おっしゃフッキング! と思っても直ぐにテンションは抜ける。 ふむ~? それにしてもかなりの魚影。 数十匹、いや百数十匹? 想像を超える群れの様だ。 でその正体は… おっしゃ今度こそフッキング! バシャバシャバシャ バシャバシャバシャ おりゃぁおりゃぁ ぷすーーーん またバレたか… でもオモロイ。 最後までティヌである事に望みを掛けていたが この状況ではどう見てもヤツらはアレだ。 しかも恐らくケミカルに汚染されている。 想像する魚体からも臭いが… そうこうしていると横で苦戦していたmocciさんに ようやくガッツリとフッキングしたようだ。 バシャバシャと音を立てながら 銀色の魚体を時折り光らせて 思う存分暴れまくっている。 そしてmocciさんが少し腰を下ろして一気に抜き揚げる。 ドサッ! ガザガザ、ゴソゴソ うひゃぁ~っ やっぱり・・・ それは丸々と太ったボラだった。 それにしても臭っ! ![]() 自分にフッキングしなかったのを幸いに思い 一旦その場を離れてTEPOさんに報告に戻った。 相変わらずティヌの気配は無い様で ケミカルなボーラーに興味を示すTEPOさん。 『しん吉つぁんボラに行こっ』 (えっ、マジで…) まぁ期待できぬ獲物を狙ってキャストを続けるよりも 退屈凌ぎにはボーラーもええかも! て事でTEPOさんをケミカルなポイントへご案内。 相変わらずバシャ!ボゴッ!と不気味にライスしている。 さぁTEPOさんどうぞ(^^) あっ! おっ! くそ~っ! 単発に声を出すTEPOさん。 その向こうではすっかりパターンを掴んだmocciさんが しっかり口を使わせてフッキングを連発している。 ボーラーもしっかりプラグに反応している様だ。 そしてなかなかフッキングに持ち込めないTEPOさんが 『しん吉っつぁん釣ってぇ~』 TEPOさんの怪しい声に促されてキモイ群れの中にSMOLTを投入。 ガツガツ ゴツゴツ アタリなのかスレなのか引っ切り無しに伝わる魚信。 キモイと思いながらもそのアタックに単細胞の熱は上がる。 おりゃぁ! そりゃぁ! どないじゃぁ~! そうこうしているとこれまでに無い突っ込み。 ジジジジジジィーーーーーッ ジィッ ジィッ ジジジジジジィーーーーーッ acurraのティップが絞り込まれドラグが悲鳴を上げる。 快感! プラグの先の獲物を創造しなければ(^^; 想像してしまうと快感は恐怖へと… 何度も寄せにはいろうとするのだがその度に ジジジジジジィーーーーーッ ジィーーーーーーーーーーッ ふぅ 『しん吉っつぁん それ犬の散歩じゃない』 手こずっている姿を見てmocciさんがそう言った。 「はて・・・?」 えぇ~いこんにゃろめ~ と強引にゴリ巻をしているとヤツが見えてきた。 デカイ! でSMOLTはヤツの尻尾付近に… これか!犬の散歩とは(汗) 頼む! バレてくれ… さっきまでは必死になってもなかなかフッキングしなかったのに 今度はなかなかバレてくれない(大汗) 俺の人生とはこんなもんだ(泣) 徐々にキモさが増してくるボーラー しかもケミカルなヤツ。 ようやく足元まで寄せバレるのを期待して抜き揚げ… 抜き揚げ… られない… キモ重いのだ(汗汗) 外れろーっとラインを手に引っ張ると つ・い・て・き・た しかももたもたしてたので足元のヘドロにまみれた 何とも様子の悪い姿で・・・ 「あぁ~釣るんじゃなかた…」 後悔先に立たず(*_*) とりあえず丸々と太ったケミカルなボーラーの記念撮影。 キモイと思いながらこれも悲しい性なのだ。 デジカメ越しにヘドロにまみれた魚体からは イヤな臭いが漂ってくる。 「あぁ~止めときゃよかったよ~」 カシャッ! ![]() さぁここからもう一踏ん張り。 尻尾にガッツリと刺さったフックを外さなければならない。 プライヤーを手にして息を止める。 これがまた逃げ腰の姿勢で簡単には外れない。 「誰か外してぇ~」 ・・・ みんな見て見ぬふりなのか(大汗) そして何とか外す事が出来たのだが次の問題が。 キモイヤツとは言え一応リリースしてあげようと思うが 足元はヘドロ。 魚が泳げるポイントへは投げ込むしかない。 しかしとても手に取る代物ではないのだ。 さて困った… でどうしたかはここでは控える事にしておく(汗) ふぅー かなりの虚脱感。 とてもこのポイントでキャストを続ける気にはなれない。 去年この少し先でティヌを釣ってはしゃいでいたとは… ブルブルッ(>_<) ケミカルポイントを後にしてみんなの納竿を待つ事に。 すると暫くしてmocciさんが何やらぶら下げて戻って来た。 ![]() 流石mocciさん。 あのケミカルポイントでシーバスをキャッチして来た。 ボーラーの群れの下にはシーバスやらティヌやら居るらしい。 それを狙ってキャッチしたと言うからやっぱ凄い。 ![]() しかし結局誰もティヌをゲットする事無く納竿となった。 九州から遠征して来たJIG番長さん子連れ狼さんお疲れさまでした。 どうやらここは夏ティヌのポイントのようだ。 また機会が有ればティヌのプラッキングをしに来て下さい。 と言う事で本日はお二人とは現地解散。 今から関門でシーバスを狙うとの事だった。 めば関三人衆はというと ケミカルな香りを一掃すべく ジョイフルへ立ち寄り一息ついての帰路となった。 |
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