めばるin関門 関門海峡でのメバリング エギング 山口県下関市周辺でのメバル釣行記
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2006年10月29日


■ たも ■



最近たまに

『餌釣りしようかな〜』

と餌に関心を持っている次男。
そして最近の親父の不振…

「今日はケビ買って行こうか?」

『うん♪ケビ買って行こう♪』

『ルアーも持って行くけどね』

その言葉に一安心(^_^;

『エギはどうする?』

「おぉー持って行っちょけ」

目指すのは夏に二人で通った関門のポイント。
途中で餌を仕入れる為に立ち寄ったのは
人気キャラで有名な?お兄さんの居る釣具店。

店内を見て回ると欲しい物が目に付くが
グッっとこらえてパラマックスとケビを購入。

お兄さんに子供の事やHPの事をちょこっと聞かれたり
近辺のエギングの情報をちょこっと尋ねたりして
いざ目指すポイントへ!

うひゃぁ〜

AM11:00を過ぎたお目当ての波止は大賑わい。
手前の岸壁もファミリーで賑わっている。

ありゃりゃ〜

真夏は人影まばらだったポイントも
季節のせいか大勢の太公望が竿を出している。

「人が多いのぉ〜」

「どうしょうかぁ〜」

親父は基本的にこういう状況は苦手である。
人の間に割って入るのはど〜も…
そしてこのポイントに諦めモード。

すると次男が

『早く釣りしよ〜♪』

『あっち!あっち!』

すると海峡に面した岸壁にそこそこのスペースが。

「おっしゃ!あそこで釣ろう!」

そして車のリアゲートを開けてタックルの準備を始める。
釣行の際には必ず積み込むギャフとタモ。
しかしその時のポイントの状況や釣果予想の雰囲気で
持って降りたり積んだままだったり。
今日も一通り必要な荷物を降ろして車に残ったタモに目が留まる。

(今日はいいかぁ〜)

(いや、何が起きるか解からんぞ〜)

(でも風も強いし期待薄いし〜)

(やっぱ要るかなぁ〜)

(タモなんて大袈裟じゃねぇ〜か)

(それでも釣りの必需品)

(必要な時に取りに来れば〜)

(それじゃぁ〜間に合わねぇ〜よ)

小心者の親父はタモを見つめて一人葛藤し決断した。
手を伸ばしてタモを握り締める。

(やっぱ持って行こ!)

そして餌師とカップルで竿を出している間のスペースに釣座を確保。

まずは次男のタックルの準備。
いつものロッドにいつものリール。
そろそろ巻き換えてやらないといけないラインに2号の鉛を通し
丸セイゴの14号に2号フロロのハリスをスイベルに結んで完了。
買って来た青ケビを餌箱にちょこっと移して…



デカッ!



何と大きな青ケビ!
ここまで太いとちょっとねぇ〜
青ケビもLとかMとかサイズ分けしてくれれば…

そんなケビを針に刺していよいよ次男は釣りを開始。

さて親父は・・・

メタルジグで青物?

ワームで根魚?

でもその前にとりあえずケビで…(^_^;

西流れの激流の中二人並んで竿出していると

『釣れた!』

『お父さん、釣れた!』

そう言いながら笑顔でリールを巻く次男。
頼もしく嬉しい姿である。
そして釣れたのはまぁまぁのカサゴ。





釣り上げた後の第一声は

『ほっぺ食べれるね♪』

次男は煮付けにしたカサゴやメバルのほっぺが好物。

「おぉ〜よかったの〜」

「お兄ちゃんの分も釣れよ」

『うん♪』

嬉しい次男のファーストヒットに少し焦りを感じながら
岸壁の際を必死で探っていると

ククッ

ククッ

おりゃぁ〜

とアワセると

クククククッ!

やった(^_^;

釣れたのは小型の角メンボ。

『お父さんも釣れたね♪』

「おぅ・・・」

だがスレ気味に口の横に掛かっていた針は
カメラを構えたところで外れて
ナチュラルリリース。

『あぁ〜あ』

「どうせ小さいから…」

(カッコ悪〜)

それからアタリも無く少し飽きて来た次男は
ジグヘッドに交換してワームをキャストしたり
メタルジグをキャストしたり…

そしてメタルジグのキャストを始めて暫くして

『お父さん、サゴシが付いて来た!』

「お前ほんとか〜」

「ほんとにサゴシか〜」

『 ・・・ 』

次男はこっちを向いて無言の笑顔。
その真偽は不明である。

「よっしゃ、サゴシ頑張って釣れ!」


その間親父は小鯛をゲット!
とりあえずファーストキーパー(^o^)V





そしてまた餌釣りに戻った次男。
メタルジグのキャストに気を良くしたのか
無謀にも関門の激流に2号鉛でキャスト。

「もっと足元で釣れば〜」

『 ・・・ 』

「あまり遠くに投げるなよ」

激流に飲まれた仕掛けはどんどん流されて…

『お父さん引っ掛かった』

テンポ良くキスを釣り上げている隣を気にしながら
次男の針を結び直すこと数回。
親父にも徐々にキスのポイントが見えて来た。
そして何とかキスをゲットしてやろうと夢中になっていると



『つれたぁ〜っ!』



『お、大きいっ!』




「だいじょうぶか〜」





『お父さん、大きいっ!』





(まさか、そんなに…)

そして次男に近付き海面に目を向けると

ゲッ!

デ、デカイ!

親父も驚いていると次男が





『お父さん!』





『たも〜!』





ま、まさか・・・

次男の口からたもを要求する言葉が出るとは…

その言葉に驚き、動揺を抑えながら
夢中でたもを伸ばして無事ネットイン。
あまりの出来事にその間の記憶は薄い(^_^;

たもの中にデンと横たわるのは立派なクロ!
餌ではあるが次男のソルトでの記録更新だ。





そして夢中で何枚写真を撮った事か。
でもその写真を後で見ると親父の興奮は隠せない。
もっと落ち着けばいい写真が撮れたのに〜(-_-)

隣でキスが好調な釣師からも
『いいクロやね〜』
と嬉しい言葉を頂いた。

そして一段落着いたところで次男が

『これ刺身で食べれる?』

「おぉ、刺身にして食おうな」

次男は釣った魚を食べる楽しみが
もうすっかり身に付いたようだ。

さぁ親父も負けてはいられない。
ようやくキスのポイントを掴み
一投毎にアタリが出るが
何とかキャッチ出来たのは2匹。





タイムリミットに合わせたように
買って来たケビも底をつき納竿。

昨日の半分以下の約3時間の釣行だったが
久し振りに楽しい釣が出来た。

それにしても次男が口にした



『たも〜!』



には恐れ入りました。

時折り持ち歩く事を迷うたも。
やっぱり釣りの必需品だ。



そして夕食。

次男がまず箸を付けたのはカサゴのほっぺ。

『旨っ♪』

次はクロの刺身をパクパク食べて

『美味しいねぇ〜♪』

すると醤油を付けた刺身を口に入れず
茶碗のご飯の上に綺麗に並べ始めた。

はぁ?

茶碗のご飯が刺身で覆われたところで

ガツガツガツ!

クロの刺身丼?を一気に口へ流し込む。

マジ?(^_^;

少々驚きながらもその様子にビールが進む親父。

お腹一杯になった次男も
ほろ酔い気分の親父も
いつになくご機嫌だった。








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