| ２００７年 ２月１２日 | |
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■ 食べ比べ ■  ２月の三連休の最終日。 広がる青空と弱い風。 う〜っ！ 辛抱たまらん (>_<) 昨日は早朝出撃のおかげで朝からほぼ丸一日 爺ちゃん婆ちゃんを孫と一緒に親孝行ドライブ。 だ・か・ら・・・ 今日はいいだろっ？ 横目で次男の顔色を窺いながら 「今日は友達と遊ぶか？」 （何気に言葉を掛けてみる） 『うん♪』 （やった！） （即バイト！） 「いっぱい遊べよ」 （うひひ！） 『釣り行くんやろ』 （ドキッ！） 「お、ぉぅ…」 『何狙い？』 （・・・） 「ィ、ィヵ…」 そして静かに出撃準備。 「 お ま え も 行 く か 〜 」 自動車学校の卒検も無事合格し 後は高校の卒業式を待つだけの 長男を連れてRoute191を北上。 烏賊退治へと向かった。 最初に目指したポイントは既に餌師で満員御礼？ 天気いいからなぁ〜 仕方なくそこを通り過ぎて過去にまだ キャストした事のないシャローポイントへ。 手前はゴロタで少し先に広がるウィードエリア。 水深があまりないのでトップもボトムもない。 着水後はカウントツーから エスツーを軽快にダート！ シャロー故に活性が高い？ シャロー故に勝負が早い？ そんな事を考えながら リズムを刻むダートと 不規則なインターバル。 ズンッ！ というあの快感♪ 今か今かとその時を待ちながら ビシッ！ バシッ！ ビシッ！ バシッ！ ・・・ 何度か足場を変えながら 横方向に探りを入れるが ・・・ お・ら・ん シャロー故に見切りも早い。 そしてダメもとで通過してきたポイントへ。 すると… お目当ての釣座は先客ありだが その少し手前で何とか出来そうだ。 よっしゃ！ 急いで車を邪魔にならない所へ停めて タックルを手に小走りでポイントへ。 ふぅーっ！ ここじゃ！ ここ！ ここ！ ここが好きなんじゃ〜！ 絶対に釣れるぞぉ〜♪ と意気込んで キャスト！ キャスト！ キャスト！ 新しいメソッドの効果を試すべく キャスト！ キャスト！ キャスト！ 正面、右、左 何度も方角を変えながら キャスト！ キャスト！ キャスト！ ふぅーっ… でも なかなか… 長男と釣座を入替り 少し手を休めてしばし休憩。 辺りの状況を確認するがイマイチ？ 遠投カゴ師に連発していたアジの喰いも止まった。 潮は… 状況はかなり良くない。 気付くと長男も手を休めている。 そこでキャストせんのなら変ってくれと また釣座を入替ってキャスト再開。 それから数投目… キャストから数セットのアクション後 フォール中のラインに僅かな変化？ 実はそれまでにも何度か疑問を抱く 変化？の様に感じる事が数回あったが 今度は思いっ切りシャクってみると ズンッ！ うっほぉーーーっ！ 追い合わせを入れながら少しラインを巻き 絞り込まれたティップを見上げると グイン！ グイン！ （ガハハハハッ！） ティップの入ったロッドを持つ 右手の脇を閉め体に固定して 振り返りながら長男の姿を探す。 「お〜い来たぞ！」 ウハウハ♪ ニヤケ顔全開でリールを巻く。 そして抜き上げる直前まで アオリイカだと思ったそのファイト！ だが抜き上げようとすると 海面から出てくる胴が長〜い… それは今季初のヤリイカだった。  胴長は約３５ｃｍ 小さくも無く 大きくも無い レギュラーサイズってところか。  〆るとこれまた透き通った綺麗なカラダ！ 早く食べちゃいたい♪  本命ではなかったが本日初の一杯で気分は上々！ さらに本命を狙ってキャストを繰り返すのだが… 潮の状況が良くない 気がして気持ちが焦る。 粘るか？ 移動か？ 結局粘る理由が見当たらず移動開始。 そして次に狙ったポイントは… 藻！ 藻！ 藻！ もぉ〜！ 暖冬の影響なのかかなり激しい藻！ キャストする事無く更にRoute191を北上。 途中で軽く昼食を済ませて 走る！ 走る！ 走る！ 広がる青空の下で 焦る！ 焦る！ 焦る！ そして到着した次のポイント。 天気が良いせいか駐車スペースは一杯。 アチャァ〜！ でも何とか邪魔にならない 場所を見つけてエンジン停止。 ポイントは思った以上に穏やかで 春を思わせる雰囲気。 まずはシャローで様子を見るのだが… シャローで撃ち続ける長男を残して 少し先のポイントへ足を進める。 すると目の前には地元の方らしき 年配のエギンガーが先を急いでいる。 あっ！ と思ったが後をついて行きその人が選んだ ポイントの少し手前へ入らせてもらった。 そして年配エギンガーのキャストを待って キャスト方向を確認して続いてキャスト！ するとその年配エギンガーの方が こっちを向いて話し掛けて来た。 『釣れたかね？』 「い、いえ・・・」 「ここでは今が一投目です」 『あぁそれかぁ…』 （おっちゃん気付いてなかったん） 「最近釣れてますか？」 と尋ねると日焼けした顔が緩み シワが深くなったところで 『あぁ釣れるよ』 と笑顔で答えてくれた。 「そうですかぁ〜」 とこちらも飛び切りの笑顔で返事を返す。 すると… おっちゃんの表情が変った！ こっちを向いていた顔を海に向け ロッドを構える。 そ、そして… ティップが… ギュイーーーン！ ギュイーーーン！ そしておっちゃんが笑顔でこっちを振り向く。 「やりましたね！」 『あぁ…』 何と一投目でいきなり驚かされた。 推定400〜500g？ 『まだデカイのがおるよ』 「そうなんですかぁ〜」 「僕も頑張りまっす♪」 と俄然ヤル気を出して キャスト！ キャスト！ キャスト！ そして ジャーク！ ジャーク！ ジャーク！ そんな激しいしん吉に対して おっちゃんは年相応のシャクリで マイペースを保ちながら 笑顔でこちらばかり見ている。 イヤァ〜ン！ そんなに見ちゃ〜 ちょっと照れるし… その後二人ともティップが 曲がらないまま時間が過ぎた。 「ちょっとあっちに行ってみます」 すると笑顔でうなずくおっちゃん。 応援する声が心に届くほど 優しさが滲み出ていた。 何か見えない力を貰った様な… そして更に足を進めた未知のポイント。 遠くにはさっきのおっちゃんの姿が… 釣座を決めてほんの少し傾き始めた 日が射しこむ海中を 偏光グラス越しにチェック。 足元周辺は白っぽく砂地の様で所々に 小さな藻の群生らしき黒い影が点在。 その沖20〜30m付近は海底の色が変化し 岩＆藻を思わせるエリアが広がる。 キャストポイント アピールゾーン ヒットゾーン 大まかに頭の中で組み立てて ここでのファーストキャスト。 少し吹いている追い風にも乗り 気持ち良いほど飛んで行くエスツー。 綺麗な放物線を描く滑空の後 小さな飛沫をあげて着水し潜行して行く。 フォールのカウントに合わせるかのように 高鳴る鼓動が全身に響く。 心地良い緊張感に支配されながらのカウントダウン。 ファーストアクション。 不意を討つアピール。 そして魅せる。 セカンドアクション。 引きつけるアピール。 そして誘う。 サードアクション。 引きはなすアピール。 そして焦らす。 ファイナルアクション。 フィニッシュへ向けアピール。 そして抱かせる。 しかし期待のファーストキャストでは抱かず… だが潮の流れと風による影響をキャッチ。 そしてキャストポイントを少しずらして アピールゾーンとヒットゾーンを修正し セカンドキャスト！ 頭でイメージを描き潮を読み風を見る。 アオリイカが居る事を信じて… アオリイカに魅せていると信じて… そう 釣果を上げる第一歩は思い込みなのだ。 釣れるんかぁ〜？ と疑うよりも 絶対釣れる！ と思い込む。 そしてサードキャスト！ それでも簡単には釣れない。 それから数投目… アピールゾーンを通過。 そして珍しく持続している集中力が 風に揺れるラインの僅かな変化を捉え ティップには風の影響とは違う微かなテンションが… 息を止めグリップを握り込むと同時に ロッドを思いっ切り天に向け煽る！ ズンッ！ 全身を駆け抜ける快感♪ 遠くのおっちゃんに見えるように ロッドを持つ右手を高く上げ おっちゃん釣れたよ〜と心で叫ぶ！ ギュイン♪ ギュイン♪ おぉーーーっ！ ええサイズか(^o^)/ ギャフは… 要らんか。 そして抜き上げる。  嬉しい本命！ 納得の一杯！ しかし… アオリイカのサイズの感覚を 完全に失っている。 思った以上に小さかった(^_^;  その後も同じパターンで一杯追加。 いったい今日は何杯釣れるんや？ そんな妄想を描きキャスト続行。 でもまだまだ釣れる気配は有った。 そして… 今日一番のアタリ！ キタッ！ 瞬間的にそう感じた。 今日三杯目のアオリ？ 少し余裕も出来ていた。 ゆっくりロッドを握り込み 渾身の力でアワセを入れる！ キロアップ！ いただきじゃぁ〜！ ズ、ズンッ！ ティップにはこれまでに無い重量感。 キィタァーーーーーッ！ と 次の瞬間… スポッ！ あっ！ 抜けた！ 横抱きやったか！ だが慌てなかった。 これまでも何度か同じような状況で もう一度抱かせた事はあった。 直ぐに小さくキレの効いたジャーク。 ジャーク ジャーク 様子を見ながら大きくジャーク。 それでも抱かないから 軽快に２段＆フォール！ そして足元の表層へ向け ダート ダート だけど視界に届いたエスツーの周りに イカの姿は見当たらない。 それでも直ぐに撃ち直して ヒットしたケースも何回かある。 まだイケる。 そう信じてエスツーをピックアップし 撃ち直そうとしたのだが… ゲェーーーッ！ な、なんじゃこりゃ！？ し、信じられん！ ま、まさか？ ・・・ さっきの スポッ！ は 横抱きしたアオリイカが 抜けたものばかりと思っていたが… 目に飛び込んで来た 信じ難き光景… 抜けていたのは な な な ん と エ ギ の カ ン ナ だ っ た ！ し・ん・じ・ら・れ・ん・(>_<)  ここのところ根掛かりでロストする事も殆んど無く 結構数を釣って来た殿堂入り間近のエスツーだった だけに釣り逃がした獲物よりもとても残念だ。 それにしてもカンナは何処へ・・・  これでリズムを崩したのか 時合いが過ぎてしまったのか その後はアタリもなくこの場を撤収。 さっきのおっちゃんのもとへ釣果報告に行くと ゲッ！ デカッ！ おっちゃんは700gクラスを追加していた。 『食べて旨いほはコマイほうじゃけぇ〜』 本心のような慰めのような… 「また来ますね〜」 『気を付けて帰り〜』 おっちゃんの笑顔に見送られ納竿となった。 あっ、長男は… 今日もイチハチが一杯。 調子の出ない彼の試練は続く… そしてその夜の食卓では アオリイカとヤリイカの食べ比べ。 ビールをゆっくり飲みながら食べ比べ… とのんびりしていると… みるみるうちに皿のイカが減っていく。 ヤバイ！ 長男と次男の箸の活性がやけに高いのだ(^_^;  まぁまた今度ゆっくりと食べ比べるさ。 |
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