めばるin関門 関門海峡でのメバリング エギング 山口県下関市周辺でのメバル釣行記
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2007年 2月17日

■ ニコニコ ■



AM4:30

暗い車中で響く携帯のアラームで意識が戻る。
そして目覚めを悪くするイヤな音。
それは車を叩く無数の雨音。
ゆっくり目を開けるとフロントガラスを
流れる雨が遠くで光る街灯に照らされている。

あぁ〜ぁ、雨かよ〜


AM5:00

ようやくシートを起こすがする事が無い。
ただただボーッとイヤな雨音を聞きながら
フロンドガラスを流れる雨を眺めるだけ。
この調子だと夜明けも遅い。
もう一度寝るにも微妙な時間。

あぁ〜ぁ、中途半端…


AM5:30

とりあえずお目当てのポイントへ車を進める。
止む気配の無い雨の中とりあえず車を降りて
海の状況を見に歩くが足場が暗過ぎる。
雨の中での釣行は覚悟の上だったが
もう少し明るくならなくてはちょっと危険。

あぁ〜ぁ、明るくなれ〜


AM6:00

車中でじっとしていたが我慢の限界に達する。
もうそろそろ明るくなり始めるだろうと
ゴアテックスのジャケットにフードを装着して
まだ誰も居ない夜明け前の雨のポイントへ。

すると雨足が弱まり小雨へと変った。

ふふっ、ラッキー!

気を良くして暗闇の中でキャスト開始。
風は弱く気温もそう下がっていない。
小雨はフードをしなくても凌げる程になり
何となくいい感じで集中力も増してくる。


AM6:20

そして開始から数投目。
キャストから2段シャクリを2セット。
ジャークを4発かましてフォール。
すると次のアクションでドンッ!

うひぃ!

ギュイン!

ギュイン!

どんなもんじゃいの一杯。
でも暗闇でアタリは解らず。

それでも開始間もない一杯に
一人暗闇で心の雄叫び!

やったぞぉ〜っ♪

こりゃぁ幸先がいいぞ〜







ととと…







ヤヤヤ…



ヤリやんか〜!





一杯目は本命を外してヤリイカだった。
それでも昨夜からの辛抱が報われる一杯!

さぁ次こそ本命だ!

とモチベーションを高めながらキャスト続行。

東の空は…

まだ暗い。

足元が…

心細い。

それでもあの瞬間を楽しみに

キャスト!

キャスト!

キャスト!


AM6:40

そろそろ追加が〜って思っていると

願い叶ってドンッ!

おっしゃ今度こそ…

ギュイン!

ギュイン!

でもイマイチ自信が…



ギュイーーーン!



いや、きっと本命♪


まだ薄暗い中用心して抜き上げると…


ゲット♪


サイズはイマイチだが本命のアオリイカだった。

気付くとようやく東の空は明るさを増し
日の出の無い夜明けを迎え始めた。


AM7:00

夜は明けたが灰色の雲に覆われた空は暗い。
それでも釣り人の姿が1人、2人と…

へへっ

もうこっちは2杯ゲットしたもんね〜
と少し余裕でキャスト続行。
そしてお互い他人が気になるのが心情。
あっちの釣り人
こっちの釣り人に
目を向ける度に
何故か目と目が合ってしまう(^_^;

そんなで集中力が少し散漫した状態で
足元近くまでアクションして来たエギに
力を込めたジャークを入れてドンッ!

うっしっしっ…

ギュインと竿を曲げながら引き抜くと

ありゃぁ…

1杯目よりサイズアップした長いイカ

まぁイッカァ〜(^_^;








AM8:00

3杯ゲットしたところで
それまでキャストを続けて来たポイントを
明け渡すのには少し抵抗が有ったが
見切りを付けてポイント移動の勝負に出た。

すると他の数名も動く。
釣れていないのか…

そして足早に障害物を越えお目当ての釣座を確保。

少し濁り気味の上、曇り空とあって
海中の状況はイマイチ把握し辛い。

それでもイカはそこに居る。
そう…
勝手に思い込みエギング。

足場が高いのも手伝って気持ちよく飛ぶエギ。
狙ったポイントへ着水し潜行開始。
最初はラインを送り出しながらフリーフォール。

!?

着底がイマイチ…?

そして最初のアクションから
今度はテンションフォール。


!?


張らず緩めずのラインが…


!?


緩んだ!


アタリか…


それっ!


!?


違ったか…



すると今度は



張った!


乗ったか…


それっ!


!?


やっぱ違う…



少し困惑したが直ぐに気付いた。

これまでのエギングと言えば
漁港や港湾部で特に波も無く
潮が動いても緩い流れの中での
静かなエギングか
関門での流れの中でエギに常に
テンションの掛かった状態での
流れのエギングが
大まかには中心だった。

で今回のポイントには今まで特に
意識をした事のない状況にあった。

それはウネリ。

外洋から湾内へとウネリが押し寄せている。

そのウネリに合わせてフォール中の
エギとラインがこれまでにあまり
意識をした事のない動きをしている。

小さなウネリというか波では何度か
経験した事を思い浮かべるが
今日のウネリはちょっと手強い。

ウネリに合わせて
浮いたり沈んだり
押されたり引っ張られたり

おぉぉーーー

その動きに追従しよとしてみるが…

そこでサイズを3.5Nから3.5Dにチェンジ。

しかし多少沈下速度が変ったところで
ウネリ対策にはならず。
かえってウェイトが邪魔になり
数キャストで3.5Nに戻す。

そんな状況の中でも何とか追加をと
頑張りながらキャスト続行。
目の届く向こうの波止には
エギンガーが数名来たり帰ったり。

あれじゃぁ釣れん。

イカはそこに居る。
そう信じて
勝手に思い込みエギング。

ウネリにもまれるエギを

ジャーク!

ジャーク!

ジャーク!

ジャークを終えるとウネリに揉まれるエギが
相変わらずラインを引っ張ったり緩めたり…

う〜ん・・・

これじゃアタリは取り辛そう(>_<)

それでもエギを見ている
アオリイカが居る事を信じて

ジャーク!

ジャーク!

ジャーク!

ラインスラッグを取り
少しリトリーブしながらの
テンションフォール。

すると

ドンッ!

うっ…

信じる者は・・・

ワハッ!


(^o^)/


しかしその割には小振りな一杯。





でも笑顔ニコニコ。

そこへ携帯電話へ着信。
直感した通り次男からだった。


『お父さん大丈夫?』


「おぉ!?」


『雨大丈夫?』


(な〜るほど)


「こっちはあんまり降ってないよ」


『ふ〜ん、どこにおるん?』


「○○でイカ釣りよるよ」


『釣れた?』


「おぉ、釣れたぞぉーっ!」


『もう帰る?』


「おぉ、もうぼちぼち帰るけぇの…」


『早く帰って来てね♪』


「宿題やっとけよ」


『 ・・・ 』


「 ・・・ 」


『バイバ〜イ!』


(お、おいっ…)


ツー、ツー、ツー



AM8:30

アオリイカ×2杯

ヤリイカ×2杯

天気が良ければもう少し粘ってみたかったが

2個2個

の釣果に

ニコニコ

しながら納竿。


AM9:00

次男のニコニコ笑顔を思い浮かべながら
ハンドルを握り一人の車内でニコニコと
怪しい笑みを浮かべる親父だった。










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