2007年 3月 3日 | |
■ 天国から地獄?地獄から天国? ■ 3月1日に高校の卒業式を終え6・3・3の学校生活を終了した長男。 あと4年学生を続ける選択肢は残されていたが社会人への道を選んだ。 一つ肩の荷が降ろせたかな(^_^; 一人目の親父の任務完了である。 次男は残り5+3+3=11 ひょっとして+4?で=15 +αは4で足りるのか? 親父は無事定年を迎えられるのか? 微妙だなぁ〜 まだまだ親父の道のりは休む間もなく長〜い(-_-; だから… 釣りでもして癒されていないととてもやってられない。 そして… 今日も… 男兄弟で縁の無いひな祭り。 我が家ではフツーの日。 昼過ぎには雑用を済ませ恋しくなる磯の香り。 少し喘息気味な次男を残して今は無職?の長男と出撃! ロングラン覚悟で15時に自宅を後にした。 R191を北上して最初にたどり着いたポイントには先行者が二人。 撒餌を打つ上物師と遠投カゴ釣り仕掛けのオジサンだ。 邪魔にならないように二人の間に入りエギングスタート。 夕マズメまで延々とキャストを繰り返すが反応は無い。 気付くと餌師は撤収し長男はメバタックルに持ち替えている。 そして夕闇が迫り始めるとどんどん余裕が無くなり 次の作戦の選択に優柔不断な自分自身を追い込んでいる。 さてどうする? どうするどうする… ここのところアオリイカで調子の良いポイントも気になるが もう一歩足を延ばした更なる北を目指してアクセルを踏み込む。 あっという間に闇に包まれたR191を疾走しポイントへ向け左折。 いつになく静かな気配。 だからと言う訳じゃなく 何となく嫌な予感が脳裏を過ぎる。 そして到着したデイエギングで馴染みのポイントは 週末の昼間よりも車も釣り人も目立つ。 やっぱりか〜 車を降りて海へ足を進めると目に入ってくるのは 赤、赤、赤、赤、赤、赤、・・・ 赤い電気ウキの見事な列! ひぃぇ〜っ! しばし呆然とその電気ウキの列に目を奪われて… 長男と二人無言で車へ戻って溜め息を一つ二つ… 次に向かったのは以前エギングのミニ道場と称した ポイントで昼間は餌師で賑わうが夜は暗黒のポイント。 近付くと先行者らしき車が一台。 その後ろに車を停めて祈りながら足を進めたのだが 暗闇に浮かぶ赤い灯りが一つ二つ三つ… ここもかぁ〜! でも折角来たので電気ウキを背にシャローを叩いてみる。 一投、二投、三投・・・ そのうち少しざわめく背後から ブシュッ! ブシュッ! っと羨ましい音が耳に入って来た。 ふぅーっ ここじゃ浅すぎる… 少し癒されようと港湾部へメバル狙いでポイント移動。 メジャーポイントを避けてマイナーポイントで キャスト! キャスト! キャスト! 歩いて撃って歩いて撃って歩いて撃って… しかしランガンも虚しくノーヒット。 ふぅーっ 無言の親子が次に向かったのはコンビニ。 サクサクッと釣果を出してとっとと帰って 自宅で笑顔の夕食と言う手筈だったが… 手にしたおのぎりにカブリつき次の作戦を練る。 当然次に向かったのはさっき通り過ぎた 最近アオリイカが好調だったポイント。 あそこならきっと釣れる… 最初から向こうまで行かずに ここにしておけば… 小さな心は過ぎた事に後悔し… それでもここならばと少し余裕を感じながら 足取りも軽く足を踏み入れたのだが こ、こ、ここもかぁ〜! 赤、赤、赤、赤、赤、・・・ 赤い電気ウキの列… 一気にテンションダウンで重くなる足。 それでも辺りを見渡して ここなら大丈夫だろうと思う場所に立ち 周りの電気ウキの位置を確認して 方向をずらして少し控え目にキャスト! に・も・か・か・わ・ら・ず フォールするエギのカウントをしていると 向こうからエギの着水ポイントへ向けて 飛来する赤い電気ウキ。 ヒュルルルル〜 ボチャッ! エギンガーを威嚇するいやらしい攻撃? そりゃぁないよ〜 この立ち位置から普通に考えても正面を外して 左方向へエギを撃ち込んだにもかかわらず 右側に居た人からの思いもしないキャスト。 マズイよぉ〜 で、エギを巻き始めると案の定お祭り。 とりあえず 「すみませ〜ん」 と近寄りながら暗闇でガンを飛ばす! (おんどりゃぁ〜!) そっちがその気なら… と熱くなってオッサン達にはヤバイ足場へ潜入し キャスト! キャスト! キャスト! 今に見ておれ〜! キャスト! キャスト! キャスト! しかし… 熱いキャストに比例して疲労もピーク。 ふぅーっ 大潮満月無風ベタ凪と言うのに… ふぅーっ 日が落ちてからはずっとメバル狙いの 長男のロッドも曲がらずじまい。 それから漁港を2箇所攻めるが相変わらず… 今夜はもうダメかぁ〜 あぁ〜あ 満月無風ベタ凪が恨めしく思えてくる。 それでも諦めきれずに ダメ元で再度最初のポイントへ。 満月に照らされた無人無風のポイントは 気温も高くジャケットを脱いで 身も心も爽快な気分でキャスト再開。 そこにイカは居る。 自己暗示で集中力を高めて水中のエギをイメージ。 キャスト後のフォールはボトム付近まで。 そこから高さを意識した2段シャクリ。 カウントダウンしながらテンションフォール。 着底は意識せずに更に高さを求めた2段。 次のフォールのカウントはショート気味で 思いっ切りHPSJ4発! 一呼吸置いてHPSJを数発。 目を閉じていても開けていても 暗い海でダートするエギの姿が浮かび上がる。 さぁ来い! HPSJにイレギュラーアクションを交え祈る。 抱いてくれぇ〜! (神頼みも重要なファクター) そんなやり取りでの数セット目… HPSJの直後に… バシッ! ティップからロッドを引っ手繰られる感覚の これぞ正しくイカパ〜ンチ!と言える 明快で強烈なアタリ! 全身に衝撃が走るが緊張する間もなく… 掛けるか! バラスか! そこが微妙なイカパ〜ンチのアタリに 上手く反応出来て思いっ切り合わせを入れる。 ズシッ! (おっしゃぁ〜っ!) 手応え十分だ。 更にグイッ! グググイッ! と追い合わせを入れると同時に ジェット噴射で応戦開始! ギュッ… ギュィィィーーーーン! ギュィィィーーーーン! 成功した合わせの緊張感から開放され 全身を稲妻が駆け抜けて アドレナリンの放出開始! 天を仰ぐティップに目を向け 全身に伝わる感覚と視覚で 逆噴射を官能しながら満月の夜空に吠える! 「獲ったぞぉ〜っ!」 マキマキ ギュイン♪ マキマキ マキマキ ギュイン♪ ギュイーーーーーン♪ か・い・か・ん・(^o^)/ 十分に逆噴射を楽しませてくれたアオリイカが 暗闇から足元へと姿を現した。 へへへっ とうとうやったぜ♪ しかし… 足場から海面までは4m前後。 ティップに感じるウェイトから 一気に抜き上げるのは無理と判断して 背負っていたギャフに手を伸ばし ランディング体勢に入る。 満月とは言え足元は影で暗く ギャフの狙いが定まらない。 「お〜い!照らしてくれ〜!」 大声で長男を呼び寄せる。 (早く、早く来てくれ〜) 直ぐに駆けつけてくれた長男だが 手にしているライトが心細い。 イマイチ真下の獲物を照らし出してくれない。 さっきまでの浮かれた気分は吹き飛び 一気に焦りの緊張感が全身を襲う。 ヤバイなぁ〜 とりあえず狙いを定めてギャフを 打って! 打って! 打って! だがスカばっかり。 狙いは狂ってない様だが高さが合ってないような… 更に… 打って! 打って! 打って! そうこうしてるとティップに伝わっていた ウェイトが一気に増した。 やられた… 「張り付かれた!」 慌ててギャフを脇に挟んで ロッドに集中して張り付いたと思われる アオリイカの引き剥がしにかかる。 すると… ティップのテンションが… 消えた… 「 ・・・ 」 (かぁーっ!やられたぁ〜) 天国から地獄! 完全にバラした。 と思い脇に挟んでいたギャフを手にすると ??? ズンッ! はぁっ? ギャ、ギャフが ギャフが重い! な、なんじゃ? 今度は慌ててギャフの回収に入る。 おぉぉぉーーーっ! アオリイカじゃぁ〜っ! バラしたと思い込んでいたアオリイカが ギャフの安全カバーにしっかりと抱きついて 目の前に姿を現した。 足にはしっかりとカンナの刺さった エスツーがブラブラとしている。 ぷっ♪ 地獄から再び天国! 疲れも吹き飛ぶ一喜一憂。 Bo-zuを免れたのが久し振りの良型。 キロアップかぁ〜? と思ったけど 計量すると遠く及ばず750g 現地の暗がりではメスと思ったが 良く見るとオスだった(^_^; それでも一安心してキャスト再開。 数キャストするものの もうすっかり納竿気分。 頭の中に思い浮かぶのは冷えたビール。 でもあともう一箇所と欲を出して 今夜最後と決めたポイントへ。 ここにも赤い電気ウキがちらほら… でも釣れている様子は無さそうな。 それでもさっき同様ダメ元でキャスト開始。 ここも例によって満月無風ベタ凪。 今夜はこの条件が悪いのか? 又と無いほどの最高のナイトゲーム日和なのに。 しかしさっきの一杯のおかげで焦りも無く ナイトエギングを色々と楽しむ。 そしてレンジは中層を アクションはHPSJ リズムを刻んで ビシッバシッビシッ! すると… ドンッ! おったぁーっ! さっきに比べると可愛いギュイン♪ 最後と決めたポイントで嬉しい追加。 途中でBo-zuかと諦めかけた今夜の釣行も 終わって見れば数もサイズもイマイチだが ハラハラドキドキ一喜一憂した嬉しい2杯。 本格的な春の開幕が楽しみだ。 |
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