2007年10月14日 | |
■ 厄払い ■ 今年のエギ王決定戦を振り返りつつ次回の事を考える。 ふぅーっ・・・ 疲れた体に染み渡る冷たいビール。 ヤケ酒ではないけどいつもよりついつい飲みすぎて 心地良さに包まれながら次第に意識は遠のき… ゲッ! 目が覚めると暗い部屋の畳の上で毛布を掛けられている。 直ぐに時計に目をやるとAM4:30。 しまった!(>_<) そして直ぐに長男の部屋を覗きに行くと… やっぱり… 真っ暗な部屋のベッドは空っぽ。 念のために一応駐車場を確認するが当然車は無い。 ヤラレタ! また一人で行きやがったな。 でも… ふふっ ふふふふふっ 二人の考えている事は恐らく一緒。 2週連続のBo-zuの厄を払うべく相手を出し抜く。 負けてなるものか。 いやぁ〜大会よりもモチベーションが上がるわい。 長男も親父が今から出撃しようとは思ってもいまい。 そしてダッシュで準備を整えダッシュでポイントへ。 まだ暗いポイントには餌師が二人。 思い通りのポイントに入る事が出来て気分は上々。 そして心の中で「スタートフィッシング!」 今日こそええ思いしたるわい。(^^) 別々のポイントで親子の熱いバトルが始まった! だけど暗いうちはどうにもこうにも… そして徐々に夜が明けて釣り人の数も増えだして 朝日を拝む事は出来なかったがすっかり夜明け。 さぁもう一度気合を入れ直してキャスト。 緩い潮の流れにのせながらフォール。 リズムを刻むジャーク。 するとフォールへ移ったラインが僅かに走った! 息を殺して・・・ 合わせを入れると、ズンッ! おっしゃぁ〜〜〜〜っ 一杯目! 次もフォール中のラインが走って、ドンッ! おりゃぁぁぁーーーっ 二杯目! 次はフォール中のラインが止まって? せ〜の〜で ドンッ! うひゃひゃひゃひゃ〜 三杯目! それから暫くアタリが遠のくが 何とかモチベーションを保って どないじゃぁ〜〜〜〜 四杯目! サイズは全て200g〜300gですが(^_^; AM 8:00 とりあえず納得出来たので笑顔の納竿。 これで厄払いできたんかいな〜(^^; 付録1.マジかよ〜 三杯目のイカをゲットした後だっただろうか… 右斜め後ろの方から妙な音が聞こえてきた。 じょっじょろじょろじょろ〜 じょろじょろじょろじょろ〜 ??? はぁっ? まさか? じょろじょろじょろじょろ〜 んな訳? 無いよ なぁ〜 と、そうで無い事を願いながら ゆっくりとその音のする方を振り返ると・・・ マジかよーーーっ! じょろじょろじょろじょろ〜 そこには少し腰を屈めて立つ年配の人が・・・ 波止の際に立つ事が出来ないのか 波止の真ん中で… じょろじょろじょろじょろ〜 じょろっ じょろっ じょっ じょっ じょ じょ じょ ・・・ じょろじょろじょろじょろ〜 じょろっ じょっ じょ ・・・ ブルブル で、 何事も無かったかの様に 自分の釣座に腰を降ろして釣り再開。 マジかよ〜っ! 初めて見たわ! 付録2.うるせぇ〜 じょろじょろ事件からどれぐらい経っただろう。 今度はキャーキャーッと賑やかで迷惑な声が聞こえて来た。 『○×△□、キャーッ!』 『△□×○、キャーッ!』 その声はウキ釣り師が並ぶ波止の付け根から 自分が居る先端まで静寂を破って響いてきた。 来るなよ… 来るなよ… 来るなよ… だが… 『○×△□、キャーッ!』 『△□×○、キャーッ!』 『○×△□、キャーッ!』 その耳障りな声は確実に大きくなりながら近付いて来る。 みんなが息を殺して釣りをしている静寂が崩される。 (ちぇっ!) (うるせぇ〜な〜) と口にはせず心の中で口ずさむ。 そしてとうとうその声は真後ろへ。 色違いのスウェットの上下を来た娘が三人。 どれもヨレヨレで清潔には見えない。 夜が明けたばかりの波止。 街からもかなり離れて近くに人家も無い。 どっから湧いて来たのやら… 10代にも見えるし運転免許でもあれば別だが… 行き止まりの波止の先端で足を止めた三人。 運悪くそれが真後ろ。 (早よぉ〜帰れっちゃ!) と心でつぶやく… 『○×△□、キャーッ!』 『△□×○、キャーッ!』 よう喋くるわ… そしてようやく足が動き始めた。 ふぅー もうちょっとの辛抱か… そして数歩行ったところでその内の一人が 『ギャァーーーッ!』 と一段と大声を張り上げる。 (ぷっ!) (ぶははははっ!) 三人ともサンダル履きなのだが その内の一人のサンダルが海に落ちたのだ。 幸い発砲系の素材で出来ている様で 海面でプカプカと浮かんでいる。 『イヤァーーーン!』 もう大騒ぎである。 直ぐ近くで投げ釣りをしていた男性に助けを求めるが タモを持っていなかった様で苦笑いしている。 他の餌師はタモを持っているが動こうとしない。 『どうする〜〜〜』 『もぉーーーーっ』 『ギャハハハハッ』 ったく煩せぇ〜連中だが ここは仕方ねぇなぁ〜 とギャフを伸ばして その娘たちの背後から 薄汚れたサンダルの回収を試みる。 伸びたギャフに気付いた娘達は 一瞬静かになり状況を見守る。 軽い発砲系のサンダルは難なく回収できた。 『あざぁーす!』 (あっいやっ…) 『優しい人がおるんやね〜』 (それほどでも〜) 『良かったねぇ〜』 『○×△□、ギャハハハッ』 (・・・・・) 『△□×○、ギャハハハッ』 サンダルが無事戻って来て更に テンションを上げ喋りまくりだした。 こりゃぁ〜もぉ〜限界じゃ! 「おいっ!」 「帰りは静かに帰れ!」 すると見事に口が止まった。 そして静けさを取り戻した波止。 それまでの煩いのが嘘のように スウェット姿の三人はまるで無声映画のように その後姿を小さくして行った。 ふぅーーーっ! 一気に疲れが噴出して こっちも暫く釣りにならなかった。 短時間釣行での2つの出来事。 楽しい釣りだったのに・・・ |
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