2007年10月28日 | |
■ アコウでW入魂♪ ■ 今日は久し振りに兄弟二人を連れての釣行。 子供たちはエギングを楽しみにしている様だが 親父にはそれプラス先日手に入れたばかりの GOFS-862UL-Tをキャストする楽しみもあった。 ポイントへ到着すると長男はサッサとマイペースで 秋アオリのサイトでランガンモードに突入。 親父は次男のタックルを組んでその第一投を見届け ようやくマイタックルへと取り掛かる。 FINEZZAを何度もチラ見しながらコンペを組んで 次男の横に並んでキャスト開始。 青空の広がる空に微風と最高のエギング日和だが ダートするエギを追いかけて来る元気なイカの姿は無い。 おまけにFINEZZAが気になってエギングに集中出来ない。 数キャストでもぉ〜我慢の限界(^_^; コンペを置いてFINEZZAを組み上げる。 リールは06TPmg2500SDH ラインはWX8 GesoX 0.6 リーダーはGrandmaxFX 1.5 これに今回はメタルジグをセット。 ratchさんが最近メタルジグで 楽しんでいると聞いての選択だ。 そしてさっきまでエギングをしていた時と 同じ立ち位置でFINEZZAのファーストキャスト。 小型のメタルジグだがストレス無く 親父の夢を乗せて心地良く飛んでいく。 そしてボトムまでフォール。 まだか? まだか? もう着いたか? ちょっと遠投し過ぎたか 軽いジグでは着底が??? もぅ少し待つか(^_^; そして着底を予想?してリトリーブ開始。 期待と緊張の中での集中したリトリーブ。 ゆっくりと マキマキ マキマキ マキマキ ゆっくりと マキマキ マキマキ マキマキ ゆっくりと ・・・ 張り詰めた緊張 だがファーストキャストは何も起こらなかった。 ふぅーーーっ そこから キャスト キャスト キャスト 相変わらず何の反応も無いが 緊張感を上手く維持しながら キャスト キャスト キャスト ふぅーーーっ 更に キャスト キャスト キャスト そうは簡単には釣らせてもらえない。 このやろぉ〜っ! キャスト キャスト キャスト 少しアクションを加えたり フォールのタイミングを変えてみたり キャスト キャスト キャスト〜♪ マキマキ マキマキ マキマキ フォール するとようやく本日の初バイト。 ククッ! !? あっ! ・・・・・ ビクッ! おっ? マキマキ マキマキ マキマキ ・・・・・ ククッ! ふふっ♪ マキマキ マキマキ マキマキ ・・・・・ ククッ! ふふっ♪ マキマキ マキマキ ん? ハハハッ♪ 可愛い小さなトラハゼ?だった。 写真を撮ろうとポーチのカメラに 手を伸ばしたところで ブルブルッ! ポッチャン! 記念撮影を拒まれてしまった。 釣れたやんか。 メ・タ・ル・ジ・グ・で ちょっと一安心。 そして続けて キャスト キャスト キャスト しかし… ボトム→中層→表層 このトレースレンジ このポイントじゃぁ〜 狙いが違ってる様な・・・ って気付くのが遅いし(-_-; そしてボトム中心のメソッドにチェンジ。 あまり遠投せずにブレイクの少し先へキャスト。 ボトムをしっかりと捉えてリフト&フォール。 うん。 何かいい感じ♪ 緩い流れの中で少しドリフト気味にフォール。 軽〜くツンツンとジャークしてフォール。 単純なアクションだが緊張感を欠く事無く 丁寧にツンツンジャーク&フォール。 キャスト キャスト キャスト ツンツン ツンツン フォール 釣れる気配は・・・ 今の所無いのだが 何故か飽きる事無く ツンツン ツンツン イカの釣れない長男と次男は少し飽き気味で あっちうろうろこっちうろうろ… そんな姿を見ながら親父はひとり ツンツン ツンツン ! ? !? (アタリか?) よっ! (僅かな違和感に) 軽くアワセを… すると グーーーッとティップが絞り込まれ 直後にその勢いはバッドへ到達し FINEZZAが全体で大きな弧を描いた。 更にその勢いは止まる事無く ググググググーーーーーッ! ググググググーーーーーッ! な、何じゃこりゃ〜ぁ! ググググググーーーーーッ! ググググググーーーーーッ! 突然の出来事に必死に耐える。 そこでようやく おぉぉぉぉーーーーーっ! 何か喰った!!! ガツン! ガツン! ガツーーーン! と追いアワセをお見舞いすると グッグッグッグッグーーーーーッ! とヤツも思いっ切り抵抗を始めた。 うひゃぁ〜〜〜っ! こりゃぁたまらんわ♪(^^) だがその少しの余裕は直ぐに不安へと変った。 これまでに経験した事の無い程の猛烈なファイト! な、な、なんじゃ? だ、大丈夫やろうか? グッグッグッグッグーーーーーッ! ひぃぇーーーーーっ!(>_<) そのファイトに耐えながら 心の中で必死に祈る。 バレませんように! 祈りが終わるとようやく反撃に取り掛かる。 と言っても余裕などカケラも無く 無我夢中でロッドを煽りリールを巻く。 マッキッマッキッ! マッキッマッキッ! マッキッマッキッ! ググググググーーーーーッ! グッグッグッグッグーーーーーッ! マッキッマッキッ! マッキッマッキッ! マッキッマッキッ! 子供達に釣れた事を伝える余裕さえない。 祈りと共に歯を食い縛りながら マッキッマッキッ! マッキッマッキッ! マッキッマッキッ! ググググググーーーーーッ! グッグッグッグッグーーーーーッ! マッキッマッキッ! マッキッマッキッ! マッキッマッキッ! すると… 激しい抵抗に耐えながら何とか寄せて来たラインが ピタッ! と止まってしまった。 グイッ! グイッ! 力いっぱいロッドを煽るがビクともしない。 やられた! ちきしょーーーーーっ! そしてようやく口から言葉が出た。 「張り付かれた!」 「くそーっ!」 「お〜い!何か釣れたけど岩に張り付かれた!」 少し離れた場所に居る長男と次男に声を掛ける。 大きく曲がったロッドを手に 興奮した口調で大声で叫ぶ親父は 兄弟にはどんな風に見えたんだろうか。 (くそぉーーーっ) (本当に何か釣れちょったんぞ) (ただの根掛かりと思うなよ) (え〜くそぉーーーっ!) そしてもう一度ロッドを煽ってみるのだが まったく動く気配が無い。 (マジ〜〜〜〜〜) (本当に釣れてるのに…) (あぁーーーーーっ) だがここで諦める訳にはいかない。 絶対に獲ってやる。 そしてテンションを保ったままの ラインの先の獲物をイメージする。 ヤツは今・・・ 握り締めたFINEZZAのグリップから 海面へ向け絞り込まれたティップを 通りその先へ潜んでいる獲物へ繋がる ラインを通してヤツに勝負を挑む。 張り詰めた緊張感。 大きく深呼吸をしてカウントダウン。 さん にー いち 体に引き付ける様にして持っていたロッドを 海面へ向けて倒しパンパンだったテンションを 一気に抜いてみる。 そしてまたカウントダウン。 さん にー いち そーっとティップに僅かなテンションを取り戻し ラインの向こうのヤツの様子を窺う。 さぁ出て来い! 動けっ! 更に張り詰める緊張。 当然ながらたぶん呼吸は 止まっていた。 感じるのは極限まで上昇した心拍数の鼓動。 動けっ! 出て来い! 全神経をグリップを握る手とティップの先へ集中し ヤツが動き出すのをじっと待つ。 ロッドを煽りたい気持ちをグッと抑えてじっと待つ。 ・・・ ・・・ ・・・ ? ! 今だ! ティップ? グリップ? いや全身で感じた違和感。 正直良く思い出せないのだが ヤツが動いたのは感じ取れた。 おりゃぁぁぁぁぁーーーーーっ! ロッドを思いっ切り煽る。 すると… ググググググーーーーーッ! ヤツのファイトが戻って来た。 よっしゃ! 岩陰からの引き離しに見事成功したのだ。 「出て来たぞーっ!」 ここでふと思った… 「アコウかも知れん!」 そう子供達に声を掛けるとその向こうで その声にうさんくさそうな表情で こちらに視線を送っている餌師の姿… (本当にたぶんアコウですって) そして続くヤツとのファイト! グッグッグッグッグーーーーーッ! グググググーーーーーッ! グググーーーーーッ! ググーーーッ! ググーーーッ! グッ! グッ! ふふふっ♪ 徐々にヤツはパワーダウンしてきた。 そしてようやく魚影が視界へ届いてきた。 「アコウじゃっ!」 「おい!アコウじゃっ!」 ようやく子供達も歩み寄ってくる。 餌師も手を止め様子を窺っている。 (ふふっ!) (やっぱりアコウじゃ!) マキマキ マキマキ 壊れそうな心臓。 ドッキン ドッキン そして足元でユラユラする キング・オブ・ロックフィッシュ! やった! しかし喜びは一瞬で吹き飛んだ。 足元から海面まで約4m弱? 運悪くタモは持って来ていない。 FINEZZAで抜き上げる自信も無い。 やられた…(>_<) でもやってみるしかない。 「ギャフ持って来てくれ〜っ!」 長男にそう声を掛け足元のアコウを見守る。 (もう少し大人しくしとけよ〜) そしてギャフを手に近付いて来た長男に 「頼む!掛けてくれ!」 両手で必死にロッド保持しながら声を掛ける。 「優しくな…」 『 ・・・ 』 スルスルスルッ… ギャフがアコウへと忍び寄る。 それに合わせてロッドを操作しながら アコウの姿勢を掛け易いように整える。 そして緊張の瞬間。 だがそう簡単に刺さるものでもなく失敗に終わる。 すると当然ながら驚いたアコウは力を振り絞って 海中へと突っ込みはじめる。 ヤバイ! しかしバッドパワーで何とか耐えて また徐々にアコウを浮かせる。 「よっしゃ〜もう1回頼むぜ〜」 緊張した様子を隠せない長男。 その手からギャフがアコウへと近付く。 「大丈夫!大丈夫!」 (そう言う親父は祈り続けている) そしてスタミナ切れで少し横になったアコウの 背ビレ近くのウロコ?にギャフの先っぽが 何とか1本だけがかろうじて引っ掛かった! そう、引っ掛かっただけで刺さってはいない。 (うひゃっ!) そのギャフの先端と口元のメタルジグから伸びる ラインで何とか魚体が水平に保たれている。 (サーカスか!) 「まだぞ!」 「ゆっくり!」 「一緒にいくぞ!」 「こっちのテンションが抜けんように」 「え〜か〜」 アコウのウェイトをロッドとギャフと 半々になるように注意しながら ゆっくりと持ち上げる。 そしてアコウは水平維持しながら海面を切った。 (アクロバットか!) 「ゆっくり」 「ゆっくり」 自分にも言い聞かせながら… ここでロッドのテンションが抜けると ウロコに引っ掛かっているだけのギャフでは バランスが崩れギャフから離れ一気に訪れる ラインテンションでラインブレイク又は フックオフは免れない状況だ。 もう後へは戻れない。 獲るか! 逃がすか! 慎重に… 慎重に… 呼吸を止め 息が苦しくなるのも忘れ そーっと そーっと ・・・ よっしゃ! 足元をクリアして 海に向いていた親父と長男の体が 向き合うように回りながら 海に背を向けたところで引っ掛かっていた ギャフが外れメタルジグもフックアウト! そして足元へ ドタッ! ・・・ バタバタッ! バタバタッ! バタバタッ! 跳ねるアコウを見ながら ふぅーーーーーっ! ふぅーーーーーっ! 酸欠気味の体に何度も深呼吸して酸素を補給する。 「サンキュー♪」 そう長男に声を掛けると 『お父さん、やったね!』 それまで沈黙していた次男が口を開いた。 『これ…ア・コ・ウ・?』 「おう!アコウじゃ!」(^o^)V そして早速撮影に取り掛かるのだが デジタルカメラを持つ手が… 小刻みに… ふ・る・え・る あぁ〜 この震えがたまらなく気持ちいい。 いつまでも浸っていたいこの感覚。 至福の時である。 (跳ねるアコウ) 写真撮影しながらアコウをしみじみと眺める。 うひひっ! やったぁ〜! でも何か引っ掛かる事があった… 今回のアコウとのファイト… そしてアコウとのファイトをよ〜く振り返ってみると… ある事に気付いた。 (あっ!そうかぁ〜) ※ここまでを読んで何か気付かれた方いますか? ちょっと先を見るのをやめて考えて見て下さい。 いつも表現しているある言葉が全く出て来てません。 さてそれは何でしょう? い つ も 表 現 し て い る あ る 言 葉 そ れ は ・ ・ ・ 答えは ジジジッ (本文続き…) 運のいいランディングもあったが もう一つ運の良かった?事があったのだ。 それは… アコウがヒットしたキャストの数回前に ガッツリと本日最初の根掛かり。 これがかなり手強くびくともしない。 ドラグをガチガチに締め込んでロッドを 何度も煽るがラインブレイクする事も無く 手でラインを手繰りようやく回収出来た。 その時締め込んだドラグを緩めるの忘れていたのだ。 通常のドラグ設定だったら恐らくアコウの突っ込みに 何度かドラグが鳴っていたに違いない。 ドラグが滑ってラインが出た結果どうだったかは もう今ではわからない。 そしてライン強度とロッドパワーだけで 今回の尺越えアコウを仕留めた事になる。 って事は… 尺メバルを狙うにもこのタックルで臨めば ドラグは不要? ジジジッとアドレナリンを刺激する ドラグの音が聞けないのは少し寂しいが 暫くはドラグを締め込んで使ってみよう。 キング・オブ・ロックフィッシュで入魂出来た FINEZZA GOFS-862UL-T 次のドラマが今から楽しみだ。 そして今回もう一つ入魂?するアイテムがあった。 それはストリンガー。 長い間バッカンの肥やしになっていたのだが ようやく出番がやってきた。 わくわくしながら夢のアコウをストリンガーに掛け 海へロープをゆっくりと降ろす。 いつ使う時があるんだろうと長男に笑われていたかも。 でもやったね! やったぜ! 足元で泳ぐアコウの姿とそれを繋ぐストリンガー。 もぅたまんないね。 ロッドを手にする事無くしばらくしゃがみ込んで ストリンガーのロープを片手にアコウの泳ぎを見守る。 やったね! やったぜ! 何度も同じ言葉を心で囁きながらのニヤケ面。 もぅいつ納竿してもいいや〜 でもそういう訳にも行かず子供達にも 何とか釣らせてやろうとその後数箇所まわるが 元気なアオリイカは姿を見せなかった。 でも大丈夫! 今夜はアコウがあるから〜♪ アコウでのダブル入魂。 また思い出に残る一日となった。 |
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