2004年5月30日 4:30〜9:00 | |
▲悪夢!▲
昨日幻となった2キロアップを求め同じポイントへ。 ポイントに着く頃、雲の広がった空は朝マズメをむかえようとしていた。 おっ、来てる来てる。ratchさんの車発見。 昨日釣った場所に足を運ぶがratchさんの姿は無い。 少し離れた場所でシャクっているようだ。 「おはよう」のメールを打ちタックルの準備にはいる。 その頃今度はmocciさんより違うポイントへ向け出撃中!との一報が届く。 みんなアオリイカに魅せられて連日の釣行である。 長男も昨日の感触を手にキャストを開始。
しかし暫くたっても2人ともイカの反応がない。 すると向こうからエギンガーが2人近付いてくる。 友達と一緒のratchさんだった。 状況を聞くとシリヤケイカばかりでアオリイカは出てないようだ。 既にゴールデンタイムは過ぎたか? 完全に夜は明けている。 しかし今年の僕はちょっと違う。 集中力が切れにくいのだ。 シャクリが決まればアオリイカはエギを抱いてくる。 そう信じてキャストを繰り返す。 すると ドンッ! おっしゃぁーっ。来たでぇ〜っ。 サイズは望めそうにない引きだがやっぱり嬉しい。 ブッシューと姿を現したのは間違いなくアオリイカ。 ●本日の一杯目は、500g このポイントは外道のイカが多いので姿を確認するまで安心出来ない。 少し遅れて朝マズメの時合到来か。 その後、甲イカ、シリヤケイカをヒット。 狙いはアオリイカのみ。優しくリリースしてあげる。 すると続けて ドンッ! おっ! こりゃなかなかの逆噴射だ。 気持ちいぃ〜っ。 今度は姿を見るまでもなくアオリイカだと解った。 ギャフを打ち上げてみるとまずまずのサイズ。 ●本日の2杯目はサイズアップして、800g お前も頑張らにゃ〜と長男に声を掛けるが 昨日ビッグサイズを獲った安心感とジャクリ過ぎによる 腕の痛みであまりテンションは上がっていない様子だ。 それ続け〜っ!とエギのカラーチェンジをしていると
さっきから少し気になっていたエギンガーが近付いてくる。 おぉーやっぱり。タツさんの登場である。 タツさんは夜明け前かの釣行らしく既に キロアップのアオリイカとタコをゲットしたとのこと。 キロアップアオリよりも大タコをゲット出来た事を喜んでいた。 それから暫くタツさんと情報交換をする。 (タツさん、いい話しを色々ありがとう。) タツさんと別れしばらくアタリも無く足元に散らかした エギを片づけようした時、それが悲劇の始まりだった。 僕は普段カラーチェンジしたエギやヒット直後のヌメリの
付いたエギは足元近くに転がして乾かした後片づけている。 そのエギを拾い集めまとめて置こうとしゃがんだ瞬間、 胸ポケットに入れていた携帯電話がポケットから滑り出る。 足元近くへ着地した携帯電話は少し勢いよく跳ね上がり クルクルと回転しながら向きを変え数m下の海面へ向けダイビングを始める。 アッ! 思わず手が伸びる。しかし時既に遅し。 ボチャン! と着水した携帯電話はユラユラと揺れながら暗い海底へ姿を消していった。 ガァ〜ン! その一部始終はまるでコマ送りのVTRを見ているかのようだった。 なんでそっちに向かっていくかなぁ〜 反対側なら良かったのに… それよりもなんで胸ポケットに入れてたかなぁ〜 実は過去に同様の失敗をした事があり今回で2度目だった。 悔やんでも仕方ない。 電話を失ったことよりもメモリーを失ったショックが大きかった。 悪夢じゃぁ〜っ! 気を取り直してキャストを続けようとするがさすがに集中力に欠ける。 あぁ〜あ… 頭の中で再生されるあの瞬間。なんで… なんで… あぁーっ… 携帯電話は自分の厄を払ってくれたのかもと思いながら納竿。 (番外編) ●オバチャン釣師● 携帯電話をロストし力を落としているところに 常連のオバチャン釣師が息をはずませながら早足で近付いてくる。 見ると手には何やら大きな黒っぽい物体が… 「あんたたしかメジャー持ってたよね。」 昨日の幻の2キロアップの写真を撮る時に使っていたメジャーの事だ。 その時現場に居合わせたオバチャンはしっかり覚えていた。 「有りますよ?」 「写真撮らせて」 おっ!「オバチャン、カメラ持ってるの」 すると取出したのは携帯電話。カメラ付である。 しっかり首からネックストラップでブラ下がっていた。 「さっき自分の携帯電話を海に落としたんよ」 「バッカやねぇ〜。ちゃんとこうしとかんにゃぁ」 と軽く説教を受けながら撮影開始。 興奮状態で操作のおぼつかないオバチャンに代わって長男が メジャーと並んだヒラメを数枚パチリ。すると今度は 「ヒラメを持ったところを撮ってよ」 とヒラメを持ち上げポーズを構える。 その姿は昨日の長男と一緒でとてもいい顔をしている。 そして釣師が味わう快感?手もしっかり震えていた。 「オバチャン、僕も撮らせてね。ホームページに載せるから」 と尋ねるが耳に入っているのか入っていないのか… 撮影が終り手にした携帯電話の自分の姿を見てさらに笑顔が広がる。
そして携帯電話の中に収められた数々の釣果を見せてもらう。 凄い!このオバチャン釣師はただ者ではない。 仲良くしよ〜っと。 さぁこれから酒盛りじゃぁ〜と言わんばかりに
とても女性の持ち物とは思えない釣り道具一式とヒラメを手に 軽快な足取りで家路についていった。 |
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