めばるin関門 関門海峡でのメバリング エギング 山口県下関市周辺でのメバル釣行記
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2005年 4月10日  6:00〜7:30
■ バキッ! ■

AM 5:00
エギングモードにセットされた体内時計で目を覚ます。
昨日の変態2人組の釣果に刺激されヤル気満々だ。
密かに今日の主役を狙っている。(^^)

AM 5:20
今回はイマイチ釣果の出ない波止を避けてポイントを選定。
日の出までには最初のポイントへ潜入すべく出撃。

AM 6:10
車を止めてひたすら歩く。そして地磯ポイントへ到着。
期待して潜入した初めてのポイントだが海藻の量が半端じゃない。
その上大潮の干潮と言う事もあってか思っていたほど水深も無い。
東の風の影響も徐々に受けはじめ厳しい状況下に数投で撤収する。





AM 6:50
次に潜入したのは秋のサイトでは実績の有る岩場のポイント。
ここもかなり期待の持てそうなポイントだが春の実績は未だゼロ。
強さを増す東の風の影響でラインコントロールが上手く出来ない。
ここもその釣り辛さに数投で早々に見切りをつけて撤収する。

AM 7:20
少しでも風の影響を避ける目的で潜入した期待薄の次のポイント。
風を背中に受けて見渡す海は少々荒れはじめてきているようだ。
次へ移動か?とりあえずキャストをしてみるか?
暫く海を見つめて立ち尽くす。
今日のタイムリミットは AM9:30の予定だ。
考えていても時間がもったいないのでキャストをすることに。
出来るだけ風を真後ろから受ける方向へフルキャスト。
追い風に乗り気持ちよく飛んで行くエギ。
しかしどうしても横から風を受けてラインが流れてしまう。

AM 7:30
キャスト後のフォールは風を考慮して少し長めのカウントダウン。
そして最初のシャクリをしようとしたところで

ズシッ!

シャクリ上げようとしたロッドの動きが止まる。
時間が止まったかのように緊張感が体を駆け抜ける。
呼吸も止まり体が固まっていく。
そして一瞬の静寂。
すると45度ぐらいの角度で止まっていたロッドに
ギュイン!ギュイン!
と今年初となる心地よい逆噴射が伝わってきた。

ウォーッ!

ドッバーッと一気に流れ出す血液。
どんどん上がる心拍数。
逆噴射を浴びながらロッドをゆっくりと頭上まで立てる。
ギュイン!ギュイン!

ガハハッ!

ファースキャストのファーストフォールだよ。
気持ちE−ッ!

そして巻き取りに入り暫くしてブッシューとようやく浮上して来た。
少し緩めのドラグを時折鳴らしながらのリーリングと逆噴射。
ギュイン!ギュイン!
アドレナリンは噴出しまくり。

そして少し荒れはじめて波の立つ海面を少し強引にバシャバシャと
音をたてながら一気に巻き取りに入る。

ウォリャァ〜!

そしてその勢いと荒れた波に乗り一気に足元まで寄って来たと思ったら
そのままの勢いで波打ち際の岩に貼り付きピクリとも動かなくなった。
寄せては引く波に洗われるアオリイカ。
バレないように必死でテンションを保ちながら姿勢を立て直す。
そして一瞬ギャフを使うか迷ったがそのままロッドを煽って
岩に貼り付いているイカの回収を試みる。

エイッ!ヤァーッ!トォリャァ〜!

バキッ!

頭上から聞こえた鈍い音と共に振り上げた腕からテンションが抜ける。
そして目の前にブラ下がるティップ?
普段ならここでまた時間が止まった感覚に陥るはずだが今回は違った。
今起きた出来事は理解出来ていたがそれよりもイカの回収が先だった。

テンションの抜けたロッドを振り上げた間抜けな格好のままで
何とかギャフを手に取りスーッと伸ばしてエイッ、ブスッ!
最初からこうすりゃ良かったと思っても後の祭り。

腰のポーチからデジカメを取り出し釣果の撮影。
イカ〆ピックを取り出しブスッ!ズブッ!
アオリイカの〆った姿をさらにカメラに収める。
そして袋に入れてクーラーへ収める。
ピックを片付けて伸びたギャフを収納。
慌ただしく撤収準備を進める。





AM 7:40
なぜそんなに慌てていたかと言うとその理由は今日のタイムリミットにあった。
第一投目で良型をキャッチ出来たポイント。
もしも接岸の第一波が来ていればまだまだ釣れるはず。
ひょっとしたら年に一度のビッグチャンスかも知れない。
しかし二投目をキャストするロッドが無い。
自宅まで往復して約一時間強。
タイムリミットの AM9:30まで又戻ってきてキャストを再開するか?
そう考えていると一分一秒が惜しかった。
そんな事を考えながら妙な2ピース状態のロッドを鷲掴みにして車へ戻る。
荷物を積み終えてハンドルを握りエンジンスタート。
その瞬間、出直しモードにスイッチオン。
アクセルを踏み込む足にいつになく力が入る。

AM 8:10
駐車場に車を停めて足早に自宅へ駆け込む。
日曜日の朝、一人だけ目を覚ましていた次男が迎えてくれる。
『お帰りなさ〜い♪イカ釣れた?』
「おーっ!釣れたぞーっ。」
『お父さんヤッタねぇ〜♪』
「お父さんまた行くからね」
『えぇ〜っヤダ〜遊ぼーっ』
ヤバイ(汗)
連れてってモードもマズイが
遊ぼぉーっモードもマズイ。
でもそれは起きてる事を予測して想定の範囲内の事だった。

間を取るためクーラーからイカを取出し検量してみる。

えぇ〜っ!

かなり期待外れの550g。
期待した最初の2ヶ所が空振りに終わり
期待薄の一投目のファーストフォールで
今年初の良型のアオリイカだっただけに
ハイテンションになり過ぎていたようだ。

このサイズのイカの為に…
そう思い冷静さを取り戻してくると今度は一気にテンションダウン。
そしてようやく傷ついたコンペを手にしバカな自分を反省する。
もうどうにもならないと判っていながら傷口を重ね合わせてみる…

あぁ〜っ…

今シーズンで一番重いアオリイカだったが
 。
今シーズンで一番重い溜め息も付いてきた。

あぁ〜何度考えても悔やまれる…





FLSのツーピース事件以来の苦い出来事だ。
もうこんな事はこれで最後にしたいものだ。





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