めばるin関門 関門海峡でのメバリング エギング 山口県下関市周辺でのメバル釣行記
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2006年10月14日

■ 2006' エギ王決定戦in福岡 ■



今年で3回目の開催となるエギ王決定戦へ
3年連続で参加をする事となった。

第一回大会では長男が2位入賞という快挙を達成。
そして優勝はミツミツさん、大物賞はGOさん
馴染みの顔ぶれが上位に入賞したにも係わらず
しん吉は数こそ出たものの規定の200gに達する
アオリイカは釣れずクジ引きにも破れ完敗。

そして第二回大会では二人で9杯ゲットするが
規定の200gUPに達したのはお互い一杯のみで撃沈。

そして3度目の正直で挑む第三回大会。
当然目指すのは入賞である。
つい先日765gをゲットしたのでその勢いで!
と本人は思っていたが周りではイヤな噂も(^_^;

13日 PM 7:30

早めに会社を退社して釣具店へ一直線。
最近すっかりエスツーユーザーとなり
手持ちのヤマシタ製のエギが品薄だったので仕入れに走る。
エギ王Q、エギ王Q速、エギ王Q浅、エギ王JP
エギ王シリーズのタイプもカラーも増えていて少し迷うが
無難なところでエギ王Qの3.5号を選択。
カラーも無難にピンク、オレンジ、オリーブで
テープは金、銀で嫌いな虹は避け数本を購入。

13日 PM 9:30

夕食後次男と風呂に入りながら明日の作戦を練る。
そして次男が寝たのを見計らってタックルの準備に掛かる。

まずはリールのメンテナンス。
最小限の分解で洗浄&オイルチューン。

続いてメインラインのチェックを済ませて
ノーネームノットでラインシステムを組む。
そして仕上げはラインコーティング。

次は買って来たエギと手持ちのエギを並べて
1本ずつエギケースへとカラーの順に格納。
それから持っていく小物等のチェック。
リーダー、スナップ、ハサミ・・・
それらをベストの各ポケットに配置して収納。
明日着る予定の服装に合わせて肩ベルトの調整。

鏡に写る自分の姿を見ながらガッツポーズ!

(^o^)/

14日 AM 0:00

仮眠の為に横になってないといけない時間だが
少し興奮気味なのといつも3時前後に寝るので
とても眠れそうにない。
寝よう寝ようと勤めるがかえって逆効果。
気つけに一杯やればいいのだが最近のご時勢で…

AM 2:00

とうとう仮眠する事無く少し早いが出発する事にした。
運搬用の大型クーラーと釣り場へ持ち込む小型クーラーに
それぞれ保冷材と飲物、それから日焼け止め等を詰め込む。
そして車に用意した全ての物を積込みアクセル・オン。
大会会場へ向けて出発〜♪

AM 2:30

長男と二人で作戦を練りながらルート199を下っていると
市街地を抜けた辺りで前方左側に1匹の猫。
その猫が道路を早足で横断を始めた。
そして中央線を越えて行った猫を確認しながら
アクセルを緩める事無く走行を続けていると



ゲェ〜ッ!



その猫が一瞬立ち止まりクルッと反転。
猛ダッシュで逆戻りを始めた。
通行量も少なくこっちの油断もあった。
右足をアクセルからブレーキペダルに踏み換え
ながらハンドルを右に切るが時既に遅し・・・



ゴツッ!



フロントバンパー左側に走る衝撃!
感じた衝撃はその1回だけで何とか
車の下へ巻き込む事は避けられた様だが…
年齢とともにとっさの動作も鈍ってきているのか(--;

AM 4:00過

ルート3を下り古賀に到着。
都市高速の古賀IC直前のセブンイレブンに立ち寄り
おにぎ、パン、ソフトドリンク等を購入。

AM 5:00前

大会会場近くのコンビニでGOさんと遭遇。
何やら山歩きをしてカニをゲット!したとかで
体から湯気を上げながら汗を流していた(^^)
そしてまだ暗い大会会場の駐車場の隅に車を止め
少し仮眠でもしようとしたところへ横に一台の車が。
大きな車の運転席を見上げるとakiさんだった。
車内にはakiさんのお兄さんとはねまんさんHOTRODさんの姿が…
眠気と疲れで車から降りる事無くお互いアイコンタクトで挨拶を済ませる。

AM 5:30

助手席で寝息を立てる長男。
しん吉はとうとう寝る事無く受付を済ませる。
そしてタックルを組んでGOさんakiさんとお喋りタイム。
今回の大会にプレゼンテーターで参加していた
児島玲子さんにサインを貰ったり一緒に写真を撮った
GOさんは異常なハイテンションで場を盛上げていた(^^;

AM 6:30

いつものようにいつもの内容で開会式が始まった。

AM 6:40

だけど今回いつもと違っていたのは
児島玲子さんによるスタートフィッシングの合図だった。

でもやっぱりいつもと同じなのはGOさんのスタートダッシュ!
今回も駐車場を一番先に駆け抜けていった。

しん吉号も割りと早めに駐車場を後にして
3大会連続となるいつものポイントへ向けて出発。
昨年、一昨年と風や波に悩まされて来たが
ここ数日穏やかな天気が続いていた山口県。
福岡の天気予報も数日前からチェックして
強い風が吹く事も無く当日の天気予報も特に
気になる事は無かったので3大会目にして
ようやくゆっくり釣りが出来ると期待していたのだが…
気になっていたのは潮汐。
小潮の干潮を挟んだ時間帯がフィッシングタイムなのだ。

AM 7:00

ポイントに向けて走る海岸線。
空には青空が広がりテンションは上昇しているのだが
何かが違う。
妙に海の気配が気になる。

そしてポイントへ入る為の駐車場へ到着。
海に目を向けると思っていた以上に既に潮が引いている。
これでもまだ干潮前。
不安が過ぎる。

そして歩くこと数分。
目指すポイントに到着した二人はお互い口を開く事無く
暫く呆然と立ち竦む。

そしてその光景に心の中で叫ぶ!



なんじゃこりゃぁ〜!



長男も同じ様な言葉を心の中で叫んだに違いない。

目の前に広がる玄界灘から押し寄せる大きなウネリ。
そのウネリの高さは沖に浮かぶ漁船の姿が
一瞬完全に見えなくなる程だ。
そして足元で砕け散る波飛沫。

開いた口が閉まらない…
じゃなくて
閉まった口が開かない。

だが他に行く宛ても無く決心する。

「ここで頑張るぞ!」

長男も無言でそれを受け入れイヤ〜ナ雰囲気の中で
二人の2006年の大会が始まった。

AM 7:20

不安とヤル気の入り混じる複雑な思いで
飛び散る飛沫を浴びながらキャストをしていると
少し離れたシャローエリアでキャストしていた
長男のロッドが曲がった。

来たか!

先を越されるファーストヒット。

200gに満たないサイズだが
この状況下での貴重な一杯に少し不安は薄れる。





AM 8:00

開始から約1時間が経過。
しん吉にはイカの姿が見えないどころかバイトすらない。
そして既に昨日買ったばかりのエギ王Qを2本ロスト。

幸先良く一杯目をゲットした長男もその後は沈黙。

大きな波をやり過ごす為に時折り手を休める二人だが
無言でその波を見つめるだけで会話は無い。

AM 8:15

akiさんから携帯に電話が入る。

『どうですか〜?』

「スゲェ〜波で何ともならん」

『みたいですね〜ここから見えますよ〜』

え〜っ!

車を止めて来た方に目を向けるとしん吉号の横にaki号が(^^;

少しの情報交換の後akiさん達は東へとポイントを求めて姿を消した。


AM 9:00

長男がようやく二杯目をゲット。
しかしサイズはほぼ一杯目と同サイズで
やはり200gには達していない。

ゴロタに近い浜での波打ち際での一杯だった。





海底の砂を巻き上げた海は濁り足元にはサラシが広がる。





少し先のここの一番のポイントには先行の餌師が竿を出しているが
良型のクロがひっきりなしに竿を曲げていた。
潮の流れはそこそこあり沖合いにも潮目が確認出来る。
餌師のコマセが効いていそうなポイントへフルキャストするのだが…

AM 9:30

沖から押し寄せるウネリとにらめっこをして
隙を見ながらキャストを繰り返すのだが…





砕け散る波にしばしば中断を繰り返しながら
辛抱の時間が続く。
相変わらずしん吉はノーバイトだ。





完全に戦意を失い腰を降ろす長男の姿をなるべく見ないように
一杯釣り上げて長男の活性を上げてやろうと頑張るのだが…

腰を上げたと思ったら相変わらずシャローポイントで粘る長男に

「こっちでキャストしてみんか〜?」

と声を掛けるのだが

『う〜ん』

と重い返事だけで一向に動く気配は無い。

暫くして気付くと長男はまた腰を降ろし携帯電話を手にしている。

そんな姿を繰り返し見ていると
彼がポイント移動したい気持ちは痛いほど伝わって来る。
そして何度も自問自答を繰り返した。

「どうする?どうする?」

「ポイント移動したがってるぞ!」

「まだここで飛沫を浴びながら粘るのか?」

「漁港へ移動してみれば?」

だが決意は変わらなかった。
絶対イカはここに居る。

そして今年は俺がメイクドラマを演じるのじゃぁ〜

お前も頑張らんかい!

そう心で呟きながら


キャスト!キャスト!キャスト!


その後姿で長男に語り掛けるように


キャスト!キャスト!キャスト!


頑張れ!頑張れ!頑張れ!


心の中で長男も自分自身も励ましながら


キャスト!キャスト!キャスト!


AM 10:00

開始から3時間が過ぎた。
イコール残り時間は1時間を切った。

徐々につのる焦り。

そして気になる参加者の釣果。

ここで粘ったのは失敗か…

だが今更そんな弱気は言ってられない。

メイクミラクル!

そう信じて沖のブレイクラインを攻め続ける。

ふと気付くと干潮で動きの鈍っていた潮が
また動き始めた。

よっしゃぁ!

AM 10:10

「お〜い、また潮が動き出したぞ!」

そう長男に声を掛けてキャスト再開を促す。
ほどなく立ち上がりキャストを再開した長男。

やれやれ一安心。

と思ったら直ぐに長男のロッドが曲がった。


なにぃ〜っ!


ロッドを握る右手を高くかざして
アオリイカの逆噴射を楽しんでいるかのように
やりとりをしている。

ええなぁ〜

あ・い・つ

そしてピックアップしたイカを手にやって来た。

何とか200gは超えているようだ。(^o^)V





少し間を空けてまたしても長男のロッドが曲がった。
その姿は悔しい反面
我慢してこの場で粘った甲斐で報われた。

「やるのぉ〜」

『うん♪』

「良かったのぉ〜」

『うん♪』

だがもう写真を撮ってやる余裕は無かった。

次は俺の番じゃ〜!

おるりゃぁ〜〜〜っ

キャスト!キャスト!キャスト!

メイクミラクルじゃぁ〜〜〜!

しかし・・・


AM 10:50

ストップ・フィッシング。

二人の2006年の大会は終わった。

長男は4杯。
その内200upが2杯。
しん吉は0杯。



ふぅーーーーーっ!



疲れた・・・


疲れ果てた・・・


これまでの大会で一番の疲労感だ。


肉体的にも…


精神的にも…


ボロボロだ…


だるい腕、重い肩、重い足腰…


AM 11:00

車に乗り込み大会会場を目指す。
会場へ戻ったらまずは長男の200upの検量だ。
この時点では二人とも入賞なんて考えてもいなかった。
それでも万が一って事もあるし…
長男のほんの僅かな入賞に期待を残して車を走らせた。

AM 11:10

ハカリに長男の一杯目が乗せられた。

『253g』

『今日始めての200upが出ました。』

なにぃ〜〜〜っ

今日始めての200upだと!





続いてハカリに二杯目が乗せられた。

『250g』

この時点で暫定1位!

驚きである。





ほんの僅かだった期待は一気に膨らみ
緊張感が体を駆け抜ける。

ま・さ・か・・・

AM 11:30

受付終了の時間が来た。
だがまだ数名の帰着を待つという大会本部。
お互いルールは守ろうね。
と声を大にして言いたくなるぐらい
時間を過ぎて帰着を待つのが待ち遠しかった。

AM 11:40

いよいよ結果発表が始まった。

7位…
6位…
5位…
4位…

緊張のカウントダウン。
そして上位入賞が確定した。

3位…

残った!

優勝か?
準優勝か?

2位…

『しん吉長男さ〜ん』

十分過ぎる結果だった。

そしてプレゼンテーターの
児島玲子さんから
準優勝のトロフィーと賞品の授与。

感無量の親子であった。

そして記念撮影をお願いしてカメラを構えるが
手が震えて上手くシャッターが押せなかった(^_^;





そして照れながらのインタビュー。





長男の緊張が伝わってくる親父は
これまた緊張して上手く動画撮影が出来なかった。

そして今回も入賞を逃した親父は
抽選会に期待を残すが…

カスリもせずに抽選会は終了。

最後のジャンケンにも破れ
親父は気持良いぐらいの負けっぷりで
2006年の大会は終了した。

想像もしなかったウネリと波で
一時はどうなる事かと思った大会だったが
結果的には粘った事が幸いして
数少ないチャンスをものにした長男が
これまた想像もしなかった2位入賞!

帰路についた車内で改めて

「おめでとう♪」

と声を掛けると

『ありがとう♪』

と返事が返って来た。

その言葉に疲れも吹っ飛び
二人でニヤケながら
大会の苦戦を思い出しつつ
会話は弾んだ。

(^o^)v




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