| ２００６年１１月１２日（午後の部） | |
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■ 不思議？ ■  次のポイントへ向けて走っていると蘇る悪夢。 そう… ほぼ一年前のあの時と同じ様な青空。 そして少し開けた窓から流れ込む心地良い風。 あそこかぁ… 苦い思い出の場所を通過して目指すのは 一年前に目指していたのと同じポイント。 気持ちを引き締めてLet's GO！ そして到着したポイントには先行のエギンガーが一名。 今日はゆっくり釣らせてもらえそうだ。(^^) 以前ここへ来た時に鳥山とナブラが何度か近付いた事が あったのでコンペとTPmg2500に加えてメタルジグ用に S86CV-customとX-wireを巻いたSLmg2500も手にすると 長男はエギングタックルとメバタックルの２つを手にした。 （おぉ〜デイメバを殺る気やね〜） そしてポイントに入ると明け方愚図ついていた天気が まるで嘘のように青空から降り注ぐ暖かい陽射し。 午前中ランガンしていたポイントは何処も風が有ったのに ここは風裏なのか既に風が弱くなっていたのか 太陽に温められる体に気持いい潮風を運んでくれる。 そして今シーズン初めて着ていたゴアテックスのジャケットを 脱ぎTシャツになるとさらに開放感に包まれ何か幸せ〜な気分。 いつになくホッとする。 朝一で獲った一杯のおかげもあって気持ちにも余裕がある。 何か懐かしいこの感覚。 いつもならポイントに入るなりしゃかりきになってキャストを 始めるのだが穏やかな陽気とゆっくり流れる時間を感じながら 無心でファーストキャスト。 何だろうこの気持ち良さは・・・ そしてリズムを刻みながらエギをダートさせて来ると その後ろを触手を伸ばし気味に戦闘態勢で追尾して来る 一杯のアオリイカ。 おったかぁ〜 一旦エギをステイさせるがそれを見て躊躇するアオリイカ。 よっしゃ… 直ぐにエギをピックアプしてショートキャストで撃ち返す。 1.2.3 着水からスリーカウントで ジャーク！ジャーク！ジャーク！ （おいで） ジャーク！ジャーク！ （こっちこっち） ジャーク！ジャーク！ジャーク！ （ほらっ） ジャーク！ ・・・ （抱け〜！） ジャーーーーーク！ あっ！・・・ あぁ〜あ… 回収したエギのカンナには触手が２本(^_^; 調子に乗って力入れすぎ！ それでも相変わらずののんびり気分。 おかげで？写真はピンボケ。  普段は僅かな時間を惜しんでいつも何かに追われるような 釣りをしていたがやっぱり今日は様子が違う。 ゆっくり流れる時間を感じるそんな自分が何か不思議。 まだまだアオリイカを釣りたいだろうと思っていた長男は エギを数キャストしたところで何の未練も無さそうに エギングタックルを置きメバルタックルにチェンジを始めた。 そしてワームのファーストキャストで今期の初メバゲット！  サイズは小さいが久し振りのメバルのファイトにユルユルの顔。 ワンキャストワンバイト！ ほぼ ワンキャストワンヒット！ 入れ食い！ 長男のキャストしたワームを目で追っていると リトリーブを始めたワームにアタックしてくるメバルが見えた。 「食った！」 と言うか言わないかのタイミングで既にアタリを感じていた であろう長男はアワセを入れてフッキング！ おもろい♪ そしてまた… 「食った！」 『 ・・・ 』 ポイメバばかりだが夢中でキャストを繰り返すその姿を 見ている自分にまたまたゆっくりと流れる時間を感じる。 ほのぼの気分。 小さな幸せ。 やわらかい陽射しのせいか。 酒は飲んでないぞ(^^; キャストを再開する事無く陽射しの中に腰を降ろして 残っていたおにぎりをガブリ！ 本当に気持ち良い。 思わず 「何か今日は気持ちがええのぉ〜っ！」 そしてゆっくり立ち上がりロッドを手に取りキャスト再開。 ボトムまでゆっくり沈めて… ビシッ！ バシッ！ するとラインが スッ… スッ… せぇ〜のぉ〜 ドンッ！ 「来たぞぉ〜」  ポイントを変えながら キャスト！キャスト！キャスト！ フリーフォールで着底後に２段。 ボトムを取らずにHPSJ。 微妙な間で次のHPSJ。 テンションを残して… コンッ！ ビシィ〜ッ！ ズンッ！ おっしゃ〜っ(^o^) その後もういっちょドンッ！ すこしずつ間はあったが３連発！ 型はコマイが満足満足。 長男は相変わらず 『今度はブルー』 『今度は茶？』 『これは金？』 （ちょっとお父さんにもさせろ…） と言いたくなるほど楽しんでいる。 （実際かな〜りしてみたかった）  親父の持ち込んだメタルジグはどうやら出番は無さそう。 十分に楽しんだ長男は 『もう去年の一年分ぐらい釣ったかも〜』 とキーパーゼロにもかかわらず満足した様子。 普段ならあと一杯と欲張るが抵抗無くロッドを置ける親父。 何だ今日はいったい… 本当にゆっくりとした時間の流れを感じる。 そして不思議な充実感に包まれて納竿。  イカ刺にイカキムチにゲソの塩焼き… 今夜の食卓を思い浮かべながら帰路についたが まだ時間があるよなぁ〜 って事で馴染みのポイントへ寄り道決定！ ターゲットは先日から狙っているヒラメ。 さっきまでののんびり気分とは打って変わって タイムリミットに向けてキャスト！キャスト！キャスト！ いつものキャスト！ そして長男はここでの前回に続きシーバスゲット！  親父はヒラメ狙いのワームを諦め メタルジグを無心で連打！ 溜まるストレス。 あぁ〜さっきの充実感で止めときゃよかったかも… 迫るタイムリミット。 やけっぱちのキャスト。 そして やけっぱちのジャーク！ すると… ？？？ 何か・・・ つ・れ・た・か・も ティップに感じる重量感。 「お〜い、釣れた… か・・・も・・・」 ん？ 魚か？ 引かん？ （あぁ〜言うんじゃ無かった…） （こりゃぁ藻かも知れん…） そして見えて来たメタルジグにぶら下がる茶色い影？ んん？ はぁ？ げっ！ 何じゃ！ 何じゃこりゃ… ブッ… 「アハッ！」 とりあえず笑った。 『うぷぷっ…』 長男も笑った。 「ガハハハッ！」 親父は照れ隠しにもう一度笑った。  それから数キャスト。 観念して納竿。 それでもノーバイトだった最後のポイントの事など 午後の不思議な充実感であっと言う間に消え去った。 毎回こんな釣行だといいなぁ〜  これは勘弁して欲しいけど…(^_^; |
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