2005年 4月 2日 17:30〜19:30 | |
■ オフショアのメバリング ■
昨年の秋、当サイトへの訪問がきっかでメールでの交流が始まった 漁師のNさんからのお誘いでオフショアからの初メバリングへ。 日没前後が喰いがいいとのことで夕マズメからの出港となった。 待ち合わせ場所の港に着き車を降りると直ぐに特徴有る?僕の姿を 見つけたNさんが大きく手を振って出迎えてくれた。 良く日に焼けたNさんは笑顔の似合う優しそうな好青年で海の男の 匂いは感じたが僕が思い浮かべた漁師さんのイメージではなかった。 それは変な意味ではなくとても好感の持てる青年漁師さんだった。 簡単に挨拶を済ませると直ぐに乗船して出港となった。 いつもは波止の上から眺めている船だが今は立場が逆転している。 船から眺める波止、そして釣り人。 普段ならそこに立っているはずの自分の姿を想像しながら港を後にする。 小型の船での釣行は何年ぶりだろう? 中学生の頃、親父に連れられてゴムボートで毎週のように海に出た事を思い出す。 この港の近くにある砂浜からも何度がボートを漕ぎ出した事がる。 その時は主に浜の沖合いでキスや小ダイを釣っていたように記憶している。 そして今回向かったポイントはその沖合いを通り過ぎ港から10分ぐらいで到着した。 小さな湾を思わせる地形でその正面には切り立った崖が岩肌を剥き出しにしている。 その崖から数十mのところでアンカーを落として船を固定した。 この辺りはメバルには絶好の隠れ家となる捨石が程よく沈んでいるらしい。 日没前後の僅かな時間に時合いが集中し喰いが立つことが事が多いので それまではのんびりやりましょう。と船長に促されてキャスト開始。 時々少し強めの風が吹くが直ぐにおさまる微風の中 海もベタ凪に近い状態で時折船が少し揺れる程の波が来る程度。 そんな船の上はシチュエーションもバッチリで心配していた船酔いどころではなく 完全にその雰囲気に酔いしれてこの場でキャスト出来る事で既に満足感を得ていた。 釣りを忘れて心地よく伝わる小さな揺れを楽しんでいると船長のNさんにヒット! 柔らか目のトラウトロッドは気持ちいいほどに大きく弧を描き曲がっている。 そして姿を見せたのは20upメバ。 爆釣すれば一回の釣行での釣果が10キロを超える事も有ると言うから凄い。 雰囲気に酔いしれると共に夢のような釣果を期待してキャストを続けるのだが… 途中から船長のNさんが首を傾げ出す。 もう釣れ出してもいい頃なのに今までにないくらい今日は釣れないなぁ〜 そんな船長の心配をよそにキャストを楽しんでいるとガツンッ! キタァ〜! と思わず大声を出し「船からのアタリは凄いですね」と言ったのだが 姿をみせたのは本命ではなく何とアナハゼだった。 ガ〜ン 小っ恥ずかしくて「アハッ、ア・ナ・ハ・ゼ・だぁ」と漏らすのが精一杯だった。 気を取り直してキャストを繰り返す。 捨石の点在を認識できる海底の変化を感じながらリトリーブしているとまたしても ガツンッ! 今度は小さく「キタァ〜」と口にしてその引きから獲物を想像するが… メバルとはちょい違う気配が(汗) アナハゼじゃぁありませんようにと願いながらピックアップすると 小さめのカサゴだった。 これも本命では無かったが胸を撫で下ろし一安心してキャスト続行。 数は出ないながらもその間に良型をまたヒットしている船長のNさんに 「ここはカサゴも大きいのが釣れますか?」 と尋ねると 「底は釣らないから釣った覚えはないですねぇ〜」 との言葉を聞き狙うレンジが違っていたことに気付き直ぐにリグチェンジ。 それから数投目でようやく本命をゲットするが小さすぎてリリース。 その後船長が数尾をキャッチするが日没を過ぎて辺りが暗さを増して タイムアップで納竿。 船長のNさんも今シーズン最低の釣果と終わるほどの渋さだった。 ○ボ続きの僕が疫病神を連れてきてしまったのか… アンカーを上げて暗くなった海を港に向けて操船するその腕は流石に漁師さん。 心地よい波しぶきを受けながら港に向けての短いクルージングを楽しむ。 そして帰り際に生簀の中から取り出したアワビとサザエとカジメをお土産に頂く。 オフショアで十分楽しませてもらった上に高価なお土産まで頂き言葉では感謝を 表せない程だった。 自宅に帰り早速アワビとの初の格闘が始まる。 まずは刺身用に身を何とか剥ぎ取る。 そして僅かな記憶を頼りに身を薄く切り刺身の出来上がり。 次にアワビのステーキに取り掛かる。 網の上にセットして日本酒と醤油を適量注ぎ火をつけると テレビで見覚えの有るようにアワビがくねくねと踊りだす。 一緒に網に乗せたサザエにも醤油を注ぎ暫くすると 何とも言えない磯の香りと醤油の焦げる匂いが胃を刺激している。 そして味噌汁には小さめに切ったカジメを入れて調理完了。 今夜の食卓は2005年の初アオリイカも含めて海の幸満載となった。 ここにあと一品メバル料理が有れば文句無しだがそれは贅沢と言うもの。 知り合ったばかりのNさんに感謝を込めて 『いただきま〜す♪』 いつになくお酒の良が増えたのは言うまでもない。 (^o^)/ |
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